エルサレム近くの絶景ワイナリー
エルサレム近くの絶景ワイナリー
「Domaine du Castle」へ
シャローム♡テルアビブ在住のがんちゃんです。
ブドウの収穫時期真っ只中の9月、エルサレムから西に車を30分ほど走らせた位置にあるワイナリー「Domaine Du Castle」を訪問しました。
こちらは、1992年創業の家族経営のワイナリー。店名の”Castle”は十字軍の要塞にちなんで名付けられたそう。Judean Hills の畑で収穫したブドウでワイン造りをしています。
優しいクリーム色の瀟洒な建物。まるでヨーロッパのワイナリーに来たかのような錯覚に陥ります。
丘が見渡せるティスティングコーナーは息を呑む美しさ!「わあ〜」と、つい声が出ました♡
ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ゲヴェルツ・トラミネールのブレンドの白ワインをいただきながらツアーが開始しました。
爽やかな味わいで、暑さも一気に吹き飛びます。
まずは、大きなステンレスタンクが置いてある建物から。収穫して運んできたブドウを選果し、プロセスを経てステンレスタンクで発酵させる準備の真っ只中。
9月だからこそ、感じられるワイナリーの活気!果実の香りが立ち込めていました。
地下の温度管理が徹底されたセラーには、フレンチオーク樽が所狭しと並んでいて圧巻の景色。
それぞれのブドウの良さを最大限に引き出す期間熟成され、さらに香り豊かなワインに生まれ変わります。この景色を眺めながらのティスティングにうっとり♡
こちらでは、グラスにカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、プティ・ヴェルドのブレンドの赤ワインを注いでいただきました。フルーティーな味わい。
涼しいセラーを出ると、モワッとした空気に一気に現実に引き戻されます。笑 イスラエルの夏は本当に暑い!
緑のカーテンの木陰でティスティングの続きを行います。
サーブされたのはチーズと、くるみが練り込まれたバケット。ワイナリーのちょっとしたお食事も楽しみのひとつ♡
サーモンピンクの色が可愛いロゼ。ピーチや柑橘系フルーツの香りで、甘すぎず夏にピッタリです。
フレンチオーク樽で熟成期間を経たシャルドネ。バターのようなふんわりした香りと、トロピカルフルーツのような爽やかな甘みが美味しい。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドがブレンドされたこちらのワインは、必ず新品のフレンチオーク樽を使用して熟成させる上質なシリーズ。濃厚なタンニンと複雑な味わいが楽しめました。
甘〜いデザートワインでティスティングを締めくくりました。
いただいたワインは全部で7種類。
中でも気に入った2本をお持ち帰り。
美しい景色を見ながら芳醇で豊かな味わいのワインがいただける、ぜひ訪れていただきたいおすすめワイナリーです。
アクセス
Haute Judee 9089500 Israel
Tel:+972 2 535 85 55
Fax:+972 2 570 09 95
Eメール:castel@castel.co.il
すべての訪問に事前予約が必要
日〜木:08:00 – 17:00
金曜日:予約次第
profile
文・写真/がんちゃん
主人の転勤でイスラエルに駐在して8ヶ月目。好きな物はすき焼きとワインと可愛い色。
Instagram @ganchan_trip
Blog 〜イスラエルからお届け 〜がんちゃんのまったりTel Aviv Life
ハヌカは2100年とか2200年前くらいにイスラエルで起こった事件を記憶し、記念しているお祭りで、「奉納」とか「献堂」なんて意味があります。イスラエルのお祭りの中では割と新しい祭なんです。(それでもかなり古い・・・)
当時、イスラエルは、アンティオコス4世のセレウコス朝(シリアあたりの王朝。ややこしいけどギリシヤ人)による支配を受けていました。
(この地域の覇権争いは凄まじくややこしいですよね。覚えられない)
この頃、ギリシア人たちは彼らの文明「ヘレニズム」を広めるのを占領政策としていたので、ユダヤ教の掟を禁止し、異教の文化を押し付け弾圧し、ユダヤの神殿を汚しました。
それがどのくらい屈辱的なことか…
例えば、日本の近くの強国が責めてきて「日本の正月等の祭りは廃止、全員〇〇語を話すように。今の天皇を〇〇人の天皇に変えます。御所はそのまま使います。畳は土足であがります・・・」とかされたら…しかも政府の一部は寝返って忖度しまくりになったとします。
そうなると…きっと反乱起きますよね?(※例えは適当です。)
ユダヤ人たちは独立を勝ち取るため、大した武器もないのに立ち向かったんです。
その時の英雄がマタテヤとその息子たちでした。
その中でも特に息子の「ユダ・マカバイ」が大活躍!
マカバイたちは強力なギリシア軍に勝利し、紀元前165年エルサレム神殿を解放しました。
ちなみに、日本でも表彰式でお馴染みの曲、「見よ、勇者は帰る」のメロディーは知っているはず!(https://www.youtube.com/watch?v=7e06JEupzvA)
この曲はこのハヌカ事件のマカバイたちが題材なんです。
神殿で灯す燭台の光は神が絶やしてはならないとした大切な燭台で、神が絶やしてはならないとした神聖なものです。
神殿用に特別な一番絞りのオリーブオイルが捧げられていたのですが、占拠していたギリシア軍は油壷を全部使えないものにしてしまっていました。
神殿を取り戻したユダヤ人たちが火を灯そうとして探して見ると、あったのはやっと1つの油壼のみ。わずか1日分にも満たなかったのです。
それでも…と灯してみると、まるでエルサレム奪還を喜ぶように8日間燃え続けた・・・というのがハヌカの歴史。
なのでこの時期には、どの料理にもたっぷりの油が使われるんですね。
この出来事を記念して、ハヌカは現在も大切にされているお祭りのひとつです。
よーーーーーく見ると、イスラエルでよく目にする燭台のメノラー(写真左)は枝が7本なのですが、ハヌカで使うハヌキヤ(写真右)は9本です。
8日間燃え続けた神殿のともしびを記念して、1日1本づつ8日分の燭台なのです。
(9本なのは1本が火をつける用のろうそくだから・・・説明難しい・・・詳しくは現地でやってみましょう。笑)
そんなことから、ハヌカは「光の祭り」であり、「油の祭り」でもあるんですね〜!
この時期に日程を合わせて行くのもいいですね♪
世界各地でクリスマスの飾り付けやイベントで賑わう11月-12月の頃、実際イエス・キリストが生まれたこの地ではクリスマスではなく、「ハヌカ」と呼ばれる光と油のお祭りを祝います。
街にはクリスマスの「ク」の字もなく、クリスマスの飾りつけもありません…
知らずに来たクリスチャンの友人は、かなり唖然としていて可哀想になる。笑
今回は、そんなハヌカのお祭りの目玉となる、甘党を虜にするのスイーツと幻想的なキャンドルナイトを紹介したいと思います。
「街中にキャンドルが灯る「ハヌカ」の物語り」では、このお祭りのきっかけになったストーリーも紹介しています。
小難しい話はこちらの記事で・・・知って参加するとまた違った楽しみ方が生まれますよね♪
甘党も虜の「スフガニア」
ハヌカの祭りにイスラエル人が心待ちにしているもの…それが『スフガニア』です!
ジャムやクリームの入った揚げパン(ドーナツ)。
毎年、味も種類もクオリティーも上がっているように感じます!
イスラエル保健省からは「食べすぎは太ります!」との警告が出るほどの人気っぷり!
しかもこの祭りには油が欠かせないので、料理にもたっぷりの油が使われます。
ただ、新鮮なオリーブオイルが安く手に入るからか、たっぷりの油料理でも胃もたれをしたことがないから不思議!オリーブオイルってすごい?!
国民の愛するスフガニアは糖+油+炭水化物!絶対美味しいに決まっている。(カロリーは爆弾級!笑)

友人は「1日に5つも食べたわ!」と自慢してくるほど。笑(糖尿病が心配)
毎年街でもスフガニア店ランキングが盛り上がっていて、スフガニア祭りです。
同僚が職場に箱で買ってきたり、語学学校の休憩時間に配られたり、帰宅のバスの中で無料配布が始まったり…と私は甘いものがそこまで好きではないのでこの「スフガニア・テロ」には参りました。笑
が、私の周りの甘党日本人は大熱狂!!
ぜひ食べてみてください♪
こちらもハヌカの定番、ポテトパンケーキの「ラトケス」。
幻想的なキャンドルナイト
ハヌカは8日間続きます。
毎日日暮れになると「ハヌキヤ」と呼ばれる9本の燭台に一日一本ずづ蝋燭を灯していき、祈りを唱え、家族でハヌカソングを歌い祝います。
このハヌキヤは、外から見える窓辺や玄関に飾られるので、日が落ちた時間の街の窓辺には蝋燭が並んでいて綺麗!
8日目には9本全てに火が灯るのですが、おすすめしたいのがエルサレムのマハネ・イェフダ市場の裏手にある「ナハラオート」と呼ばれる地区。
敬虔なユダヤ教の家族が夕方それぞれの家の前で蝋燭を灯し、祈り、小さな子供からお年寄りまで、思い思いにハヌカソングを歌うのです。
ギターとカホンでプロ並みの演奏を聞けたり、ハヌカツアーにもってこい!の場所。
声をかけると快く写真を撮らせてくれたり、一緒に歌って踊ったり…一緒にハヌカを楽しもう!という雰囲気です。
旧市街のユダヤ人地区もとっても美しく、おすすめです。
あなたもヘブライ語での挨拶「ハヌカサメアー!」と言いながら、ぜひこのお祭りを一緒に楽しんでみては?