イスラエルが完全に止まる「ヨムキプール」

イスラエルが完全に止まる「ヨムキプール」

イスラエルのスーパーホリデー月間 その2

新年の「ロシュハシャナ」から10日後、イスラエル最大の静寂の日がやってきます。

ユダヤの伝統では、神はロシュハシャナとヨム・キプール(大贖罪日・だいしょくざいび)の間の10日間の間にすべての被造物を裁き、来年、生きるか死ぬかを決定するとされています。

ユダヤ教の教えでは、神は正しい者の名前を「いのちの書」に刻み、悪人に死を与えると教えます。

そのため多くのユダヤ人たちはこの10日間、特に祈りと善行、過去の過ちを反省し償いをする期間と考えて行動します。

なんと40日前からヨムキプールに向けて祈っている人もいるとか。

ヨムキプールは「贖罪の日」という意味です。

約26時間神への祈りにのみ集中するため飲食を控え、化粧水やクリームを塗ったりもせず?!革靴を履かず?!夫婦の営みを避け、水さえ飲まない断食をする人もいます。

そして、シナゴーグでひたすら赦しを祈りながら一日を過ごすとか…

(「以下のことはあなたがたに、永遠のおきてとなる。第七の月の十日には、あなたがたは身を戒めなければならない。この国に生まれた者も、あなたがたの中の在留異国人も、どんな仕事もしてはならない。 なぜなら、この日に、あなたがたをきよめるために、あなたがたの贖いがなされるからである。あなたがたは、主の前でそのすべての罪からきよめられるのである。」と聖書の記されているためです。)

シナゴーグに行ってみると、白い衣装の人が多かったです。

普段宗教については何も考えないイスラエル人でさえ、この日の断食だけは行うと言うから驚きです。

殺人や盗みを犯してもいない善良な人たちまでも、なぜ断食して悔い、神に許しを請うのでしょうか…?

聖書の教える「罪」とは、唯一の神から逸れること、世界を造った神を無視し反すること。

この日には、民はイスラエルの神に最も近く、魂の本質に近づく日なのだと教えてくれました。

私もイスラエル人たちに加わってヨムキプールに参加するのですが、驚いたことがいくつか…

・空港は閉まり、信号機も止まる。

・車が本当に一台もいない。(シャバットでも多少はいる)

・夜、歩行者天国状態の道路にスケートボードや自転車、おもちゃで遊びまわる子供達で溢れる。

・断食前後の食事が信じられないほど豪華すぎる(日本人の友達は胃がびっくりして吐いてた。)イスラエル人の胃はすごい。

夜、みんなで歩いて西壁まで行き、不思議な静けさにドキドキしました。

日本のお祭りとは全く違う、国中が一つになっている感覚なのでしょうか…全身で、全国で神に向かう民だなぁ…と感じたことの無い畏怖に言葉がありませんでした。

この日は撮影もしない日、西壁やシナゴーグではシャッターを切ることができません。

携帯も電源をオフにしている人も多かった。

じゃあここにある写真はなんなのか…

知らなくてうっかり撮っちゃったんですね。本当にすみませんでした。笑 

(※西壁の写真だけは別日です。)

そんな特別な空気感が漂う時期ですが、交通機関もお店も動いていないので、旅行の日程がかぶらないようにお気を付けください♪

1ヶ月間のスーパーホリデーについては、イスラエルのスーパー新年(9・10月)テント生活をするお祭り?!「スコット」で書いています♪

イスラエルのスーパーホリデー月間 その1

1月1日を元旦とする日本では、12月末からソワソワと新年の準備が始まりますよね?

ですが、ここイスラエルの1月1日は普通の平日。

特にエルサレムに暮らしている私には、6月1日くらいの憂鬱な平日です。笑

友人たちのSNSがホリデー一色。美味しそうな和食投稿を横目に恨めしく働いています。

イスラエルの新年は9・10月頃、ユダヤ暦「ティシュレイ」の1日から二日間祝われますが、この月はお祭りが目白押しで、ほぼ1ヶ月間はホリデー!

イスラエルの新年はスーパー祭りモードに突入します。

ただの新年としてというよりは、神が世界を創造した「世界の誕生」を祝っているのだとか。

そんなわけで、祭りは最優先事項。

みんな仕事に身を入れている場合ではなくなって、事務的な手続きも後回しなので、提出期限が間に合わないままこの月を迎えると…1ヶ月は諦めるほど。笑

この時期は、乾季の終わりで初めの雨がやってくる季節。

夏の間一滴も降らなかった雨がカラカラの大地に染み込み、砂埃を洗い流し、街中が潤う様子は、まさにこの土地が祭りを喜んでいるかのようです。

ラッパのお祭り「ロシュ・ハ・シャナー」(ユダヤ新年)

photo by:https://images.app.goo.gl/xVPjapFk8FfuUpQo7

「ラッパの祭り」と呼ばれ、新年が近づくと近所から角笛の音が響きます。

新年には独特な角笛の鳴らし方があり、ただでさえ音を出すのが難しいので、子供達はお父さんと練習します。

お土産やさんにはいつも売っているので、新年の風物詩に一度トライしてみては?

お店の人は吹いてみせてくれますが、かなりの肺活量とコツが必要です。

私は昔トロンボーンをやっていたので割と自信があったのですが、何度か練習して音を出すだけで精一杯。(あと、角笛はめちゃくちゃ臭い。笑)

雄羊のツノで作られるラッパ「ショーファー」

2日間祝われますが、新年の晩餐は特に家族で過ごします。

神の創造に感謝し、新しい年の祝福を祈りながら特別なごちそうや、日本の「おせち」のようなゲンを担いだ食べ物を食べ、飲み、祈り、歌い、大いに楽しみます!

ロシュハシャナーの名物と言えば、「リンゴにはちみつ」。

あまーい年になるようにと食べられるのですが、イスラエルのリンゴとはちみつって何か違うのでしょうか?!とっても美味しい!

特にイスラエルの蜂蜜はいつもお土産に買います。

蜂の巣入りや、ナッツ入りがおすすめですよー。

そしてこの時期旬のザクロ♪

イスラエルの”7つの祝福”の作物の一つで、宝石のようにギッシリ詰まった実をトーラーの教えに例えたり、多産と祝福を重ねて食べられます。

イスラエルをこの時期に訪れてザクロを食べない手はありません!

日本では高級フルーツで、その効果効能は美のスーパーフード!(種に栄養があるんです!)

ザクロジュースももちろんこの季節が美味しいのですが、市場で買ってポリポリとタネごと食べましょう!

この時期はおやつに、サラダにと毎日食べます。肌の調子いい〜!

収穫祭でもあるこの時期、イスラエルは美味しいフルーツがいっぱい!!

デーツやオリーブもこの時期に収穫されます。

美味しいオリーブオイルがセールになったり、搾りたてが出回るのもこの時期。

オリーブ詰みのボランティアに参加した経験も楽しかったです!

そして、ぜひ紹介しておきたいのが、デーツ!

干し柿のように甘くて昔は苦手だったのですが、フレッシュデーツを食べてからどハマり!

夏の暑い日に冷凍庫に凍らしておいたフレッシュデーツをかじるのがたまらない…まるで天然のシャーベット。

ただ、あまりにもハマった友人が日本に持ち帰り、スーツケースを開けると腐っていたとか。なので、フレッシュデーツは現地で楽しみましょう!

イスラエルのスーパー新年は、新年の挨拶「シャナトバー!」が街にこだまする美味しい季節のお祭りです♪

1ヶ月間のスーパーホリデーについては、イスラエルが完全に止まる「ヨムキプール」、テント生活をするお祭り?!「スコット」で書いています♪