絶対外せないスポット!天空の要塞
マサダは、独立してそり立つ天然の崖の上に作られた要塞で、古代に難攻不落の城として天才建築家「ヘロデ大王」が建てたもの。
その規模には現代の私たちにも信じられない古代のハイテクが詰まっています!
約550m×270mの大きさで、海抜60m。
海抜60m と聞くと低いけど、死海からは約490mの高さ。眺め抜群です。
今回は、ヘロデ大王が建てた要塞の見どころを紹介したいと思います!
まず、頂上を目指しましょう・・・
ケーブルカーの場合
灼熱の荒野で歩いて登るなんて無理。わかります。
ヘロデ大王だって、自分の足で登ったことは無かったとか・・・すごくおデブさんだったようなので、担いで上った奴隷たちの根性と体力すごい。
現代には、安心のスイス製ケーブルカーがあります。一気に上昇する感覚はまるでアトラクション。眺めも最高!
ただし、かなり人気でギュウギュウ詰めのことが多いので、窓際を死守してください。笑
私は161cmありますが、いつも西洋方々の中に埋まります。みんな背も高いし、幅も違う。何も見えない。
(西側からローマ時代の攻城路を登ったり、東側から蛇の道を登ったりすることもできます。 )
料金はスイス製だからか、お高め。でも安心安全の保証はがっちり。片道券も買えるので、学生とか節約重視なら、どちらかは徒歩でも楽しいよ。
ケーブルカーだとほんと一瞬だけど、登山途中も絶景。ただし、傾斜がきつい階段の連続で、下りの方が膝にきます!気をつけて!
徒歩の場合
日の出の1時間前に蛇の道のゲートが開きます。
夜明け前の一番闇が深い時間にそびえ立つマサダの迫力。
そんなに大きな山ではないのに恐ろしささえあります。見上げると満天の星。
頂上までの道はクネクネと蛇のように見えるけど、実際歩くと古代から続く不規則な階段がひたすら心臓を攻めて来る急所ばかり。
深夜に登る醍醐味は、この夜空に輝く星と日の出。
汗が冷える朝のマサダ山頂で、ホットコーヒーを持って行って、日の出を拝める贅沢はまるで登山家にでもなった気分。日本の保温ジャーは本当優秀ですね〜。
夏でも冷える荒野の朝晩には、ウインドブレーカーみたいに風を通さない軽い上着が必須。
途中はヒートテックが憎たらしいほど熱くなるので、着て行かずに持参が正解。
日が昇ってからは乾燥した風が心地よく、日を遮る休憩所も少しあるので、一息つく時の心地よさは爽快。
もちろん夜明けに昇った時より絶景!
ただし、水と帽子、サングラスは忘れずに!夏場は気温が暑すぎると登山道が閉まるので、昼から午後は避けたいところ。
3月の写真ですが、裸の人いますね。笑
海抜も低いので酸素が多いこともあって初心者にもありがたい登山です。
所用時間は30-45分ほど。すっごくゆっくり行っても1時間あれば登れるはず。
見どころ
ここにも水道を通しているから、ヘロデには驚きます。(今も頂上で水がくめるようになってます)
こんなところでローマ式のサウナ(お風呂)がある贅沢ぶり!!
当時は死海の沿岸がマサダのすぐそばまであったらしいので、オーシャンビューです。
しかも!一番の絶景、マサダの特等席の絶壁に宮殿がありました!
ここは是非とも恐怖の垂直階段を降りて堪能して欲しい。
もう一つ見逃せないのが、シナゴーグ跡の片隅にある小さな部屋。
そこを覗くと、古代ヘブライ語のカリグラフィで聖書(トーラー)を写本しているラビがいます。
クムランに立ち寄ったあとだったので、一文字一文字神の言葉を写本している姿には、思わず息飲むような神聖さも感じる!
人が多くなければ、礼儀正しく挨拶してみて!
質問に答えてくれたり、笑顔を向けてくれたりします。(写真をとる時には一声かけましょう。)
約2000年前の包囲跡
ヘロデ大王は、紀元前37年〜31年の間に、この山に自分のために二つの宮殿を建て、マサダを要塞化しました。
ユダヤ人歴史家ヨセフスによると、第一次ユダヤ・ローマ戦争末期の73年〜74年にかけてローマ軍がマサダに立て篭もったユダヤ人最後の反乱軍を包囲。
遺跡から眼下をよく見ると、約2000年前、ユダヤ戦争の最後の砦となったマサダ要塞を落としたローマ軍の包囲跡を確認することができます。
西側には、不落の要塞と言われたマサダを攻略したローマ軍の土塁跡も残っていて、今ではもう一つの登山道となっています。
当時のローマ帝国の軍事力は現代にもその力を誇示しているかのよう。
現代イスラエルのアイデンティティの一部ともなっているユダヤ戦争。
マサダ要塞の最後は、別の記事で・・・現代イスラエル軍の魂に触れるような体験です。「人気の観光地「マサダ」の物語」
死海を見下ろす絶景!イスラエルの大人気観光地にぜひ訪れてみてください。
施設設備・入場料・時間
屋根付きの無料駐車場完備。
トイレも綺麗で館内はガンガンに涼しいです。(夏場)
レストランフロアも広く、店舗はいくつかありフードコートのようになっています。
お土産ショップが充実していて、ちょっとしたコンビニみたいなショップもあり。死海の高級化粧品で有名な「AHAVA」が入っていて観光客には大人気!
入場料:大人31NIS / 子供17NIS
入場時間:08:00 – 17:00 祝前日16:00まで。 国立公園への入場は、記載の1時間前に終了します。 (祭りによっては例外で12〜15時までの場合あり。)
登山(徒歩):無料
ケーブルカー:大人 片道 28NIS 往復46NIS/子供 片道 14NIS 往復28NIS( 最後の登りのケーブルカーは閉園時間の1時間前。)
徒歩ルート
Snake Path(蛇の道/死海側、東側)は毎日、日の出の1時間前に開門し、閉門時間の1時間前に閉門します。(暑さが危険に達すると閉まります。)
徒歩1時間ほど、急斜面と階段が続きます。
Roman Ramp Path(ローマの道/アラドから入る西側)は東側からは繋がっておらず、アラドの町から回って行きます。「ナイトショーにキャンプ?!もう一つの裏マサダ」
マサダ要塞遺跡群 HP:Masada National Park
マサダへのアクセス
ちなみに駐車場はココです。↓館内とエレベーターで繋がってます。