イスラエルで3番目に大きな都市
イスラエルで3番目に大きな都市、「ハイファ」。
カルメル山の麓から眺める地中海の景色、坂道の多い山の上の街並み、そして天気がよければレバノンまで見渡せる見晴らしが魅力的な街。
実際に訪れるとエルサレムやテルアビブに比べ圧倒的な田舎の雰囲気を感じます。
そんなハイファは見た目の田舎っぽさとは対照的に、IBMやDELL、Googleなどといった名だたるIT企業が集まるハイテク産業の街!
世界的にも有名なハイファのテクニオン工科大学からは多くの優秀な技術者を輩出し、イスラエルの誇る海水淡水化やハイテク農業等の最先端技術、海の玄関ハイファ港としての顔など、主に労働都市としてイスラエルを支え、栄えています。
そんなわけで、レジャー目的の訪問は半日で十分かもという印象ですが、専門職の人たちにとっては技術とハイテクの楽園らしいですよ。(私にはさっぱりわからない)
日本からの留学生たちも毎年数名いて、将来が非常に楽しみです!
「イスラエルのサンフランシスコ」?!
ハイファと言えば、「平和と共存の街」としてユダヤ人とアラブ人が平和的に共存していることで知られています。
日本では「パレスチナ問題」がイスラエルを悪として取り上げるのをよく見かけますが、同じイスラエルのハイファではアラブ人だけでなく、バハイー教、ドゥルーズ、キリスト教、マフマディー教などなどの少数民族(?)もそれぞれ生き生きと共存しています。
今回は、そんな「ハイテクの楽園」「平和と共存の街」ハイファに何があるのかまとめて紹介したいと思います♪
ハイファの立ち寄りたいスポット
ジャーマンコロニー
ハイファの中心に位置していて高級レストランが多め。
目ぬき通りのベン・グリオン通りはハイファの顔です。気に入りのお店が見つかるかも♪
「バハイ庭園 /Bah’ai Gardens」
ここもこのジャーマンコロニーにあります。
ベン・グリオン通りから見上げる姿は圧巻!絶対写真を撮りたくなるはず。
庭園の門がある上部、「Ye’fe Nof St.」からの眺めもはハイファならではの景色。
庭園内の見学はツアーへの参加のみで毎日1回、12時から開始で事前の予約は不要です。(集合場所は庭園の一番上に面している「Ye’fe Nof St」)
Opening Hours:木〜火曜の9:00-15:00
料金:無料
ハダール地区
ロシアからの移民が多い地域で、スーパーやレストランも多く賑わっている商業地区です。
必要なものが出てきたらとりあえずここに行けば揃うはず。
※一方通行が多いので、運転には注意
カルメル山
神のぶどう園を意味するカルメル山。
美しい春の時期にはハイキングやお散歩、ピクニックがおすすめのスポットです♪
カルメルワイナリーもあります。https://carmelwines.co.il/en/

もちろんハイファにも有名ワイナリーがあるので要チェック!
ドゥルーズグルメ
「ダリヤットカルメル/DALIYAT AL-KARMEL」と「イサフィア/ISFIYA」は、ドゥルーズ族が暮らしている地域で、伝統料理や民芸品など少数民族ドゥルーズならではの文化を楽しめます。
友人はドゥルーズご飯が大好き!私はナッツ入りシロップが大好きです。
↑ダリヤットカルメル
↑イサフィア
カルメルセンター/Merkaz HaCarmel
地元民がご飯を食べるならこのあたり。カフェが多く、夜も賑わいます。
美術館 / 博物館
実は美術館の多いハイファ。知的好奇心をくすぐるミュージアムが多いです。
①「ハイファ美術館」https://www.hma.org.il/eng
ハイファならではのアート美術館で、現代アートなど、約3,500平方メートルの広さに7000点程の展示があります。リベラルな街の気質を感じられる内容も多数。
➁「マンカッツ美術館」Mané Katz Museum
イスラエルの誇る世界的アーティストマンカッツの住んでいた家で、彼の絵やコレクションが展示されています。
③「国立科学技術博物館」Madatech Science and Technology Museum
大人も子供も楽しめる体験型のアクティビティが満載の大きな博物館。
④「海軍博物館」 Clandestine Immigration and Navy Museum
イスラエル海軍の歴史と密入国や海軍の地図、写真、記事、記念品などの大規模なコレクションを閲覧することができます。
⑤「ハイファシティ博物館」 Haifa City Museum
もともと1869年に建てられた、古いテンプル騎士団のコミュニティハウスの中に作らた博物館。
来館者は銀幕の時代とその後の時代にタイムスリップしちゃう?!
⑥「アトリット拘置所博物館」Atlit Detainee Camp Museum
イスラエルの近代史に興味のあるひと向けの小さな博物館です。
最後に
専門的でピンポイントの興味を刺激する街…という印象。
観光地として大衆ウケはしないけれど、それぞれの「大切なもの」が集まって共存している面白い場所だと思います。
個人的には、ハイファ大学やテクニオン大学で学ぶ日本人が増えてほしい所。
この街は、学ぶための街と呼ぶのが似合いそう。