イスラエルのスーパーホリデー月間 その1
1月1日を元旦とする日本では、12月末からソワソワと新年の準備が始まりますよね?
ですが、ここイスラエルの1月1日は普通の平日。
特にエルサレムに暮らしている私には、6月1日くらいの憂鬱な平日です。笑
友人たちのSNSがホリデー一色。美味しそうな和食投稿を横目に恨めしく働いています。
イスラエルの新年は9・10月頃、ユダヤ暦「ティシュレイ」の1日から二日間祝われますが、この月はお祭りが目白押しで、ほぼ1ヶ月間はホリデー!
イスラエルの新年はスーパー祭りモードに突入します。
ただの新年としてというよりは、神が世界を創造した「世界の誕生」を祝っているのだとか。
そんなわけで、祭りは最優先事項。
みんな仕事に身を入れている場合ではなくなって、事務的な手続きも後回しなので、提出期限が間に合わないままこの月を迎えると…1ヶ月は諦めるほど。笑
この時期は、乾季の終わりで初めの雨がやってくる季節。
夏の間一滴も降らなかった雨がカラカラの大地に染み込み、砂埃を洗い流し、街中が潤う様子は、まさにこの土地が祭りを喜んでいるかのようです。
ラッパのお祭り「ロシュ・ハ・シャナー」(ユダヤ新年)
「ラッパの祭り」と呼ばれ、新年が近づくと近所から角笛の音が響きます。
新年には独特な角笛の鳴らし方があり、ただでさえ音を出すのが難しいので、子供達はお父さんと練習します。
お土産やさんにはいつも売っているので、新年の風物詩に一度トライしてみては?
お店の人は吹いてみせてくれますが、かなりの肺活量とコツが必要です。
私は昔トロンボーンをやっていたので割と自信があったのですが、何度か練習して音を出すだけで精一杯。(あと、角笛はめちゃくちゃ臭い。笑)
2日間祝われますが、新年の晩餐は特に家族で過ごします。
神の創造に感謝し、新しい年の祝福を祈りながら特別なごちそうや、日本の「おせち」のようなゲンを担いだ食べ物を食べ、飲み、祈り、歌い、大いに楽しみます!
ロシュハシャナーの名物と言えば、「リンゴにはちみつ」。
あまーい年になるようにと食べられるのですが、イスラエルのリンゴとはちみつって何か違うのでしょうか?!とっても美味しい!
特にイスラエルの蜂蜜はいつもお土産に買います。
蜂の巣入りや、ナッツ入りがおすすめですよー。
そしてこの時期旬のザクロ♪
イスラエルの”7つの祝福”の作物の一つで、宝石のようにギッシリ詰まった実をトーラーの教えに例えたり、多産と祝福を重ねて食べられます。
イスラエルをこの時期に訪れてザクロを食べない手はありません!
日本では高級フルーツで、その効果効能は美のスーパーフード!(種に栄養があるんです!)
ザクロジュースももちろんこの季節が美味しいのですが、市場で買ってポリポリとタネごと食べましょう!
この時期はおやつに、サラダにと毎日食べます。肌の調子いい〜!
収穫祭でもあるこの時期、イスラエルは美味しいフルーツがいっぱい!!
デーツやオリーブもこの時期に収穫されます。
美味しいオリーブオイルがセールになったり、搾りたてが出回るのもこの時期。
オリーブ詰みのボランティアに参加した経験も楽しかったです!
そして、ぜひ紹介しておきたいのが、デーツ!
干し柿のように甘くて昔は苦手だったのですが、フレッシュデーツを食べてからどハマり!
夏の暑い日に冷凍庫に凍らしておいたフレッシュデーツをかじるのがたまらない…まるで天然のシャーベット。
ただ、あまりにもハマった友人が日本に持ち帰り、スーツケースを開けると腐っていたとか。なので、フレッシュデーツは現地で楽しみましょう!
イスラエルのスーパー新年は、新年の挨拶「シャナトバー!」が街にこだまする美味しい季節のお祭りです♪
1ヶ月間のスーパーホリデーについては、イスラエルが完全に止まる「ヨムキプール」、テント生活をするお祭り?!「スコット」で書いています♪