2020.08.08

イスラエルが完全に止まる「ヨムキプール」

イスラエルのスーパーホリデー月間 その2

新年の「ロシュハシャナ」から10日後、イスラエル最大の静寂の日がやってきます。

ユダヤの伝統では、神はロシュハシャナとヨム・キプール(大贖罪日・だいしょくざいび)の間の10日間の間にすべての被造物を裁き、来年、生きるか死ぬかを決定するとされています。

ユダヤ教の教えでは、神は正しい者の名前を「いのちの書」に刻み、悪人に死を与えると教えます。

そのため多くのユダヤ人たちはこの10日間、特に祈りと善行、過去の過ちを反省し償いをする期間と考えて行動します。

なんと40日前からヨムキプールに向けて祈っている人もいるとか。

ヨムキプールは「贖罪の日」という意味です。

約26時間神への祈りにのみ集中するため飲食を控え、化粧水やクリームを塗ったりもせず?!革靴を履かず?!夫婦の営みを避け、水さえ飲まない断食をする人もいます。

そして、シナゴーグでひたすら赦しを祈りながら一日を過ごすとか…

(「以下のことはあなたがたに、永遠のおきてとなる。第七の月の十日には、あなたがたは身を戒めなければならない。この国に生まれた者も、あなたがたの中の在留異国人も、どんな仕事もしてはならない。 なぜなら、この日に、あなたがたをきよめるために、あなたがたの贖いがなされるからである。あなたがたは、主の前でそのすべての罪からきよめられるのである。」と聖書の記されているためです。)

シナゴーグに行ってみると、白い衣装の人が多かったです。

普段宗教については何も考えないイスラエル人でさえ、この日の断食だけは行うと言うから驚きです。

殺人や盗みを犯してもいない善良な人たちまでも、なぜ断食して悔い、神に許しを請うのでしょうか…?

聖書の教える「罪」とは、唯一の神から逸れること、世界を造った神を無視し反すること。

この日には、民はイスラエルの神に最も近く、魂の本質に近づく日なのだと教えてくれました。

私もイスラエル人たちに加わってヨムキプールに参加するのですが、驚いたことがいくつか…

・空港は閉まり、信号機も止まる。

・車が本当に一台もいない。(シャバットでも多少はいる)

・夜、歩行者天国状態の道路にスケートボードや自転車、おもちゃで遊びまわる子供達で溢れる。

・断食前後の食事が信じられないほど豪華すぎる(日本人の友達は胃がびっくりして吐いてた。)イスラエル人の胃はすごい。

夜、みんなで歩いて西壁まで行き、不思議な静けさにドキドキしました。

日本のお祭りとは全く違う、国中が一つになっている感覚なのでしょうか…全身で、全国で神に向かう民だなぁ…と感じたことの無い畏怖に言葉がありませんでした。

この日は撮影もしない日、西壁やシナゴーグではシャッターを切ることができません。

携帯も電源をオフにしている人も多かった。

じゃあここにある写真はなんなのか…

知らなくてうっかり撮っちゃったんですね。本当にすみませんでした。笑 

(※西壁の写真だけは別日です。)

そんな特別な空気感が漂う時期ですが、交通機関もお店も動いていないので、旅行の日程がかぶらないようにお気を付けください♪

1ヶ月間のスーパーホリデーについては、イスラエルのスーパー新年(9・10月)テント生活をするお祭り?!「スコット」で書いています♪