ガリラヤ地方に来たら知りたい新約聖書の物語2/2
ガリラヤ地方に来たら知りたい新約聖書の物語2/2
湖畔にたたずむ人生再スタートの教会
ガリラヤ地方に来たら知りたい新約聖書の物語1/2の続きです。
5つのパンと2匹の魚の教会のすぐ隣。
車で来た人は、パンの奇跡の教会に駐車したまま歩いて行きましょう。
ペテロとイエスの再会の舞台はガリラヤ湖の岸辺。
教会の中はイエスが朝食を用意した岩とされる場所があります。
小さいながらも声の響く教会で、団体客の歌う賛美歌がとても美しい!
歌っている人たちがいたらちゃっかり参加しちゃいましょう。
ストーリー
ここでの物語は、割と伏線回収になっていて、長くなるのでやめておきます。
私も非常に感動した物語なので、いつか記事にして書きますね。
かなり簡単に言うと、イエスを裏切り、挫折したペテロを、ここでイエスが許し、ペテロは使命を受け取る・・・と言う物語。
話は変わって、ここで!!有名な「ピーターズフィッシュ」
この地域でよく食べられる人気のメニューなのですが、このペテロが元になっています。
弟子ペテロが心折れて漁に出た時、イエスが岸辺で魚を焼き、朝食を用意して待っていてくれていた話とか、払うべき税金が無い時に、コインをくわえた魚が釣れた!とか色々魚にまつわるお話はあるんですが・・・まぁ、ペテロはガリラヤの漁師ですもんね。
そんなわけで、聖地巡礼に欠かせない「ピーターズフィッシュ」
ちょっと高めですが、とっても美味しいですよ!レモンと醤油、割り箸を持参してトライ!
営業時間
月– 金 8:00 – 16:45
土 8:00 – 14:45
休:日
トイレ有料
入場無料・寄付あり
カペナウム/Capenaum
最後の1箇所をどこにするか迷いましたが、巡礼ならやっぱりここは外せない・・・!
でも一日3本ほどしかないので、バスで行く人は要注意です。
タプハから湖畔沿いを歩くと30分ほど、涼しければ歩くコースも気持ちいいです。
イエスが移り住み、弟子たちを教えた村で、一番弟子?のペテロの実家跡や、
イエスが教えた会堂(シナゴーグ)跡があるとされます。
ちょっと広い場所で、メインは教会というよりも、この村全体。
考古学的に面白い当時の家や町の様子が見られます。
ペテロの家と呼ばれている遺跡を覆うように会堂が建てられており、建物の中から見えるようになっていますが、礼拝中で入れないことも多いです。
カペナウムのストーリー
(Mark/マルコ2章1-12)
イエスは30歳で弟子をとり、多くの人に教え始めたのですが、それはもう大人気で、遠くから群集がイエスの元に集まってきたと書かれています。
古代風「バズってる」という感じだと思います。
その教えに驚き、また、長年患っていた病気や障がいが次々治る!という奇跡の噂も瞬く間に広まったようです。
そんなある日、カペナウムにイエスがいる!と聞きつけ、多くの人がその家に押しかけました。戸口のところまで隙間がないほどの混雑だったそう。
そこに担架に乗せられて病人がやってきます。しかしイエスに近づける隙間がない・・・。
すると友人らは屋根を剥がして、天井からイエスのもとに病人を下ろしたというのです!!
しかし・・・人気の出すぎるところにアンチあり。
大人気の裏で、それまで聖書の権威だったお偉いさんたちが大炎上していたわけです。
(Mark/マルコ3章1-6、Luke/ルカ 5章17-26)
ある安息日(シャバット)にカペナウムの会堂でイエスが教えていた時、手が萎えて動かない人がやってきました。
イエスが、働いてはいけないシャバットに、この人の手を癒すかどうかアンチは固唾を飲んでみていました。
(この頃は今より厳しくシャバットに「働く」とみなされる全てが禁止されていたみたいです。)
手を治したら「安息日のルール破ってる!」
手を治さなかったら「やっぱり治せないインチキなんだ!」
どっちにしろイエスを吊るし上げる大炎上の火種。この時ツイッターがあったら大荒れです。
その時、イエスが会衆に向かって言った言葉がこちら。
「安息日にして良いのは、善を行うことなのか。それとも悪を行うことなのか。命を救うことなのか。それとも殺すことなのか。」
その言葉にみんなグーの音も出なかったようです。
他に登場する聖書のカペナウム
ローマの百人隊長の部下を癒す (Matthew/マタイ 8章5-13)
汚れた霊に取り憑かれた人を癒す (Mark/マルコ 1章21-26)
弟子のペテロの母を癒す (Mark/マルコ 1章29–31、 Luke/ルカ 4章38–41)
営業時間
月– 金 8:00 – 16:45
土 8:00 – 14:45
日 11:00 – 16:45
トイレ有料
入場無料・寄付あり
アクセス
バス停 Kfar Nahum Intersection No.52/142/
バス停から徒歩16分
駐車場無料
最後に・・・
不動のベストセラー「聖書」の中のイエスに触れてみると、西洋諸国や欧米の価値観の基礎が見えて来ます。
でも面白いのは、もともとのストーリーと文化は中東のものなのに、建っている教会は西洋のもの・・・と言うねじれ現象がおきていること。しかしイエスその人は、どちらかと言うと、アジア人の私たちに馴染みやすい人だと感じました。
(「ガリラヤの巡礼②」記事あり)
ノルウェー出身のイスラエルの友人が、初めて日本を訪問した時…
「信じられない!日本中がクリスマスをお祝いしていたわ!」と非常に驚いていました。
キリスト教国じゃない日本でも、クリスマスの飾り付けが街に溢れ、ジングルベルが聞こえてくる12月…恋人たちがそわそわするせいでしょうか、信仰心がなくてもなぜか雰囲気が盛り上がって来ますよね♪
そしてやっぱり本場のクリスマスに憧れる人も多いのでは?
「西洋諸国のクリスマスマーケットの華やかさや、本物のサンタクロースやトナカイ!キラキラ輝くイルミネーションとツリーに、雪の降る美しい背景と暖かな暖炉を囲むクリスマスの景色♡」
何を隠そう私もそんなクリスマスに憧れて育ち、イスラエルへやって来ました。
日本人の知らないクリスマス「ベツレヘム編」
今パッと思いつくクリスマスの全てのイメージは、西洋のクリスマス…
なんと本当のクリスマスの舞台は、ここ中東なんです!
砂だらけの荒野と椰子、羊を放牧し、雪の降らないノーホワイトクリスマスです!笑
ちなみに緑も赤も無い。あるのは一面砂の色。
はい。私も例にもれず、中東イスラエルのクリスマスには衝撃を受けました。
「なんか違う感」がすごい。(いや、私が違うんでしょうけど)
こちらが12月24・25日、エルサレムの新市街です。
超普通。クリスマス商戦?ありません。笑
ちなみに、12月31日も1月1日も平日なので日本との空気感真逆です。
イスラエルはクリスマスを祝わない?!
そんなクリスマスの舞台の場所なのですが…
クリスマスは、「聖書で預言されているユダヤ人の救い主(メシア)が誕生した!」というお祝いなので、ユダヤ教では認められていないキリスト教のお祭りです。
(アメリカンコロニーなど、クリスチャンの一部コミュニティでは祝われています)
ユダヤ教とキリスト教の間には、この救い主イエスについて、血なまぐさい複雑な歴史があり、ユダヤ人の多くはクリスマスに対して酷いトラウマさえあったりします。(この話、長くなるので今回は割愛)
そんなこんなで、クリスマスの本場であるはずのイスラエルでは、クリスマスの「ク」の字もなく、なぜか日本の方が余程クリスマスを楽しんでいるわけです。不思議なねじれ現象。
キリスト教徒の多くが、クリスマスのイスラエルにやって来てがっかりする…というのが、クリスチャンあるある。
イエスが生まれたのは現在アラブ人の街「ベツレヘム」
この街は西岸地区にある、アラブ人たちの街。
知らない人も多いのですが、ベツレヘムに住むアラブ人たちの中には古くからのキリスト教徒も沢山いて、イスラム教のアラブ人たちと仲良く暮らしています。
ベツレヘムではクリスマスが産業となって街を支えているほど!
イスラム法では、他の宗教の建物は破壊するようにとされていますが、ここベツレヘムにある生誕教会は、古くから生き続ける歴史ある教会で、戦争の最中でも日曜の礼拝を途切れることなく1000年程続けているんだとか。
これは、世界で最も長く守られている礼拝です。
争いも勿論ありましたが、教会がアラブ人を助けた歴史もあり、今となっては共存し、平和を保っているらしい!素敵!
だからこそ、この街にはアラブの文化には無い、西洋のクリスマス風なのがあちこちにあって、なんだか違和感だらけのクリスマス感が漂っています。笑
ツリーもサンタも聖書には出てこない
恋人たちの日では無い。というのは皆さん薄々分かってらっしゃると思いますが、そもそも私たちが知っているクリスマスグッズは聖書には登場しません。
ツリーとか、リースとか、サンタとか、赤とか緑とか、トナカイも煙突も靴下もプレゼントすら…ない。
これらはキリスト教がヨーロッパに渡っていった後、その土地の土着のお祝いを聖書と結びつけていったと言われています。
フィンランドやノルウェーといったセンス抜群の国で生まれ育ったおかげで、現代のクリスマスはきらびやかなんですね~!
そしてこちらが本場ベツレヘムの生誕教会のキラキラです!!
どうですか?なんでしょう…この異国感。笑
世界中から押し寄せてくるキリスト教徒たちが、イエスの生まれた(とされる)場所を一目見よう、ちょっとでも触れよう、そこで祈りたい!と願い年中長蛇の列を作っています。
待ち時間2時間なんてこともざらにあり、ファストパスのような謎のシステムさえ存在します。(地元アラブ人ガイドにお金を払うと先に通してくれるらしい。笑)
特に12月24・25日クリスマス当日のベツレヘムの混雑は尋常ではなく、何度かチャレンジしようとして、未だ行けていません。笑 せっかく住んでいるのに。
しかし、1年中クリスマスの街として存在しているので、ぜひぜひ「アラブ×クリスマス」というワンダーランドへ足を運んでみては?
※西岸地区に行く時は必ず現地の情報を確認してご自身で判断してください。「注意!西岸地区へ訪問する前に必ずチェック!」

ここ、ラモン・クレーターでは、ハイキングやジープツアー、レンタサイクルやラペリングなどなど、大自然を体験できるツアーに申し込むのが簡単な楽しみ方です。
もちろん近くのホステルへ泊まってひたすら散歩でも十分楽しめます!
今回はそんな、ラモン・クレーターのおすすめスポットをいくつかピックアップしたいと思います♪

(個人でハイキングに行くときには、必ず多めのお水を!乾燥した大地と照りつける太陽のセットは、ほぼ修行です。)
おすすめサイト:https://www.desert-prime.com/stargazing/
ネゲブ・ハイキングサイトhttps://www.negevtrek.com
おすすめの絶景ポイント
まずは、絶景ポイントをいくつか♪
ビジターセンターの展望台からも、もちろん絶景が望めますが、元気な若者は人の少ない稜線を歩いて見るのがおすすめ。
早朝にはイスラエルの鹿、アイベックスの群に会えるかも!

そんな1つめの絶景ポイントは、「ラクダ岩の展望台」です。
遠くからすぐわかる、自然のアート「ラクダ岩」。その背の部分に展望デッキが作られていて、登ってみたくなっちゃう。
黄昏時の美しさや夜景もたまりません。
2つめは、謎の像が立つ穴場ポイント!
車できたら必ず寄るポイントで、とにかく人がいないので、絶景を独り占めできちゃいます。
変な像とはこれ。
3つめのポイントは、ビジターセンターの外です。
朝日を眺めるのに最高のポイント!
そして、最後のポイントは…このあたり↓。笑
ここも穴場です!ちょっとしたベンチもあるのでお弁当持って行ってもいいかも。
満天の星空と虹色砂場とキャンプ
ミツペ・ラモーンに泊まって屋内で夜を過ごすなんて選択肢は無い!!
晴れていて、月の出ない夜は最高の星空を望めます。
電気もない真っ暗な荒野でキャンプをしたときに見た満点の星空は…お風呂に入れなかったことなんてどうでもよくなる最高の体験でした!
初めてその空を見た時は、とてもじゃないけどテントには戻れなくて、マットレスを外にしいて寝転びました。星星星!一面の星!!!
※次の日起きたら朝露でビショビショだったのでおすすめはしません。(笑)
こーんな所にポツンと天体望遠鏡がある。
変わり種スポットならココ!
虹色に輝くカラフルな砂…虹色はかなり盛りました。笑
含んでいる成分によってカラフルに色を変えるラモンクレーターの砂。
ナチュラルな色なのでカラフルと言うと語弊がありますが、交互に瓶に詰めると違いがはっきりわかります。(相当うまく詰めないと日本に着く頃には混ざっちゃう)
何か施設があるわけでなく、広々と砂場があるのみ。
次に行くときには、小さな小瓶をいくつか持って行ってそれぞれの砂を集めてみたい!
おすすめサイト:https://www.biblewalks.com/RamonSawMill
「どうせなら丸ごと満喫したい!」そんなあなたにはやっぱり荒野でのキャンプ!
共有テントやバンガローもあって、観光客や初心者でも安心。
設備の一覧載せておきます。
・照明完備、コンセント、水飲み場、バーベキューエリア、焚き火エリア(薪/炭持参)、ベンチ・テーブル、携帯電話充電器
・女性用トイレ9個、男性用トイレ10個、シャワールーム9室
・共有キッチン(冷蔵室、食洗機用シンク)
・テント持参で一泊、大人1人55NIS
・共有テントキャンプ(マットレス有り)大人1人80NIS
その他個室ロッジもあるみたい。
詳しくは https://www.parks.org.il/en/camping/Khan-Beerot/
Be’erot キャンプ場
気になるアクティビティがあれば、ぜひ日程に入れて出掛けてみたください♪
隕石じゃないクレーター?!
ネゲブ砂漠の岩と砂の世界。
手付かずの荒々しい大地、足が竦むような特大の絶壁に吹き上げる風の中、雄大な景色に佇むと、まるで砂つぶの一つになったような感覚に言葉を失うはず。
そんな「ラモーンクレーター」の絶景は見逃せない!
この絶景はラモーン・クレーター(マクテシュ・ラモン)という世界最大級のクレーターによるもの。
隕石の衝突ではなく、長ーーーい時間をかけ「浸食作用」でできたものらしい。
難しいことはわからないけど、地球が生き物のようで不思議なパワーを感じてしまう。
世界でもこの地域特有の自然の造形には、何万年という地球の鼓動を感じて感動します!
このクレーター、長さ約40km、幅約10km、深さ500m!
全貌を見るには大きすぎる…!
クレーターの中へハイキングへ出かけるのもよし、稜線をただただ散歩するのもよし!
早朝の朝日も最高で、運が良ければ雲の滝を目撃できるかも!
稜線にあるミツペ・ラモンの街に宿泊して、丸っと満喫しちゃうのもおすすめだけど、ちょっと立ち寄って絶景を眺めながらの休憩するだけでも十分価値があります。
気候
風が強く、雨季はとても冷えます。夫は強風でコンタクトが飛ばされました。
夏でも朝晩は寒いので羽織るものは欲しい。
もちろん夏の日差しは殺人レベル!乾燥していてじりじりと肌が焼けるので、まるでオーブンの中です。
最悪なのは夏の午後、日が傾き始める夕方。風もなく、ひたすら太陽との戦い!なので、夏のハイキングは早朝がおすすめ!命の水は必ず多めに持参してください。
その他のおすすめアクティビティも♪
ラモーンビジターセンター/Ramon Visiter’s Center
ここ「Tzukim Restaurant 」では絶壁の上での食事を楽しめます!
ビジターセンターでは展望台はもちろん、クレーターの成り立ちや地質的な特徴、この地域ならではの生態系など詳しく展示してあります。
パパッと見所がチェックできるのもありがたい!
ぜひ、寄ってみてください。
展示施設の入場時間・料金
土曜 – 木曜 8:00-17:00 (金曜のみ16:00まで)
一人28NIS 、学生24NIS
無料駐車場あり
トイレ休憩にも◎(トイレ横のコンビニのレジにて、トイレの暗証番号を聞きに数シェケル支払います。)
ネゲブの高台にある街「ミツペラモーン」
手付かずの大自然、岩と砂だけの贅沢を堪能したくて、ミツペラモーン/Mitzpe Ramonに宿をとりました。
ここは、大きなクレーターの崖の縁にある街。
崖からの景色を観てすっかり恋をしてしまった私は、とにかくネゲブ砂漠の大自然に癒されたーい!!パワーもらいたーい!!
と、いうことで、一泊満喫の旅へ!
可愛いホステル

今回選んだ宿泊先はここ!
”Meever” https://meeverland.com/en/
キッチンとシャワーが共同のホステルで、雰囲気がまさに荒野!
掘っ建て小屋感はありつつ、設備はしっかりしています。
別料金で朝食や夕食を付けることもできますが、私たちは色々買い込んで行って、キッチンで簡単にパスタにしました。
金曜日の夜には合同のシャバットディナーもあるそうです。楽しそう!
バックパックのひとり旅の子も多くてすぐに仲良くなって、一緒にだらだらお茶の時間を過ごしたり、ハンモックでゆっくり本を読んだり、夜のダンスイベントへ出かけたりと、ちょっとヒッピー風。
ダンスやヨガのイベントもやってたよ。

2月の寒い季節にきたんですが、共有スペースには手作りの暖炉もあって、借りたお部屋は全部手作りの土で作られた部屋(Mud House)。
その雰囲気の良さはもちろん、本当にあたたかくてびっくりでした!土のパワーを感じた気がする。
このホステルのある地域はハンガル地区と言って、古い格納庫や倉庫を近代的に改装した地域。
語彙力が変だけど、とにかく雰囲気が「荒野可愛い」!!
(シャバットにくるとお店は閉まっているので要注意です。)
そうそう、聞いた話では国際的なダンスグループの、アダマ・ダンス・カンパニー( the Adama Dance Company)がテルアビブからミツペラモーンに移り住んで、ここを拠点に国内外でツアーをしているらしい!
確かにここの幻想的な景色と空気は、なんだかスピリチュアルな気分になってくるし、踊り出したくなるかもしれない。笑
ラクダ岩を見に行こう
日暮れ前に到着したので、荷物を置いて急いで黄昏のミツペラモーンへ!
とにかく今回の目的はこの大自然!最初に目指したのはラクダの背中。
泊まったMeeverのスタッフが、地元を本当に愛してて、丁寧に観光ポイントを教えてくれたのも嬉しかった。
ハイキングコースや、夕日、朝日の一押しポイントまで知り尽くしていて、楽しそうで、笑顔が可愛くて、惚れそうに…。笑
この日は街の明かりが夜景になるまで満喫しました。
月も良かったけど、満点の星も観たいので次回は絶対新月狙います!
見逃せない!クレーターからみる朝日
朝一番の日の出も見逃せないのがミツペラモーン。
運が良ければ崖を流れ下る「雲の滝」という幻想的な光景を見れるかも!
今回は残念ながらダメでしたが、それでもミツペラモーンを照らす朝日の中で、なぜか泣けるくらいの感動に襲われる朝。
心がスッキリするこの感じってなんなんでしょう?
これがパワースポットなのだろうか…。(←良くは分かっていません)
ここに来たなら寄ってほしいパン屋さん
金曜日の朝だったので他のお店は閉まっていたんですが、シャバット前の木曜と金曜日だけ開く、伝説のパン屋さん「ラシャ」がある!と聞きチェックしに行ったら営業していて、歓喜の叫びをあげてしまいました。
朝っぱらからご迷惑をかけてすみません。
Meeverから徒歩3分ほどです。
地元でも大人気だそうで、朝8:00から空いています。
焼きたてパン美味しすぎた…!
次回は水・木の新月に泊まること!と心にメモ。
最後に
ミツペラモーンはアクティビティも多いみたいですが、ただただ眺めるだけでも大満足の絶景です。
自然好きさんには是非とも一泊丸ごと体験してほしい!!
今回はシャバットを挟むので、レンタカーをして途中ベエルシェバ観光に寄りましたが、ミツペラモーンまではまっすぐ走れば2時間半〜3時間ほど。
でもせっかくなので、寄り道しない手は無いです!
近くの立ち寄り観光スポットは、エルサレムからのルート順に・・・
・ベエル シェバ(世界遺産とアブラハムの井戸)
・マムシト国立公園(ナバデア王国時代のスパイスロードの遺跡)
・スデボケル(イスラエル初代首相の砂の家)ワイナリーあり。
・エン アブダッド国立公園(ネゲブ砂漠で最も美しいとされる渓谷)←自然好きさんにおすすめ
朝一で出れば、1箇所か2箇所は周れるかな。
良い旅を!
アクセス
バス
エルサレムやテルアビブからは、セントラルバスステーションでベエルシェバ行きに乗って乗り換える。所用時間は3〜4時間。
下車駅はTapuach Center(タプアは・センター)。
死海のエンボケックからだとベエルシェバ乗り換え。
エイラットからはセントラルステーションから1本、約2時間半。
下車駅はCommercial Center/Mitspe Ramon
レンタカー
車で向かう場合は40号線沿いなので迷わないはず。主な観光地もこの道沿いにあるので時間があるなら要チェック。
死海から向かう時は90号線から31号線に入る時に見逃しがちなので要注意。
ネゲブ砂漠の街、ミツペ・ラモーンに木曜日と金曜日限定で店をオープンしているパン屋さん「ラシャ」があります。
絶景の崖っぷちで朝の散歩を終えて、朝ごはんを調達するのにぴったり!
(ネットで確認すると、土曜日以外はオープンしている。と書かれているんですが、騙されてはいけない気がする。笑)
焼きたてパンのいい匂い!
ここはもう言葉はいらないはず。写真いっぱい載せておきます。
木曜と金曜に開くパン屋でピンと来るかもしれません。
そう!イスラエルでは欠かせないシャバットのパン「ハラ」。
種類も多く、古代小麦(スペルト粉)のハラ、自然派なミツペラモンの街ならでは。一口かじると体が喜ぶ味!
朝食にぴったりのサラダや、手作りジャムやクッキーもあったのでお土産にもいい感じ!
私が買ったのは、シナモンスティックに巻いてある甘系パンと
カレーパンとシャクシューカパン。
そして古代小麦(スペルト小麦)100%のベーグル!
美味しかったぁ…
奥から焼きたてパンが続々…
このパン屋さん「ラシャ」のコンセプトは「本物のパン」。
健康的で、サワードゥや全粒粉、じっくり丁寧に焼き上げる伝統的な製法に特化したブティックベーカリーです。
厳選した原材料を使っているこだわりのパン!お店のディティールやパンの表情から、丁寧で愛のこもったお店であることが滲み出ていました。
スケジュールを合わせてぜひ行ってみてください。
おまけ・パン屋でヘブライ語
実はこのパン屋さん英語があんまり通じませんでした。なんとかなりますけどね。
なので少しだけパン屋で使えるヘブライ語をメモしておきます。
こんにちは!「シャローム」
おはようございます!「ボケルトブ」
お願いします・どうぞ「ベバカシャ」
ありがとうございます「トダラバ」
いくらですか?「カマゼ・オレ?」(しかしヘブライ数字が聞き取れないとキツイ。)
どれ?「エイゼ?」
何?「マ?」
はい「ケン」
No「ロー」
ある「イェッシュ」
なし「エイン」
甘い「マトック / メトゥカー」
砂糖なし「ブリースッカル」
卵「ベイツァ」
味「タアム」
トマト煮込み「シャクシューカ」
カレー「カリー」
美味しい「タッイーム」
パン「レヘム」
シャバット用の編み込みパン「ハラ」
ジャム「リバー」
クッキー「ウギヨット」
乳製品なし「バッサリー」
乳製品あり「ハラビー」
古代小麦(スペルト粉)「クスミン」
ライ麦「シフォン」
全粒粉「ヒターマレー」
HP:https://www.lashabakery.com
Open 木曜日・金曜日/朝8:00 – 17:00
アラブの街に響く教会の鐘
ここベツレヘムの「生誕教会/Nativity Church」は、イエスキリストが生まれた場所として有名。
まさにクリスマスの現場です!
日本人の皆さんもクリスマスストーリーは一度くらい聞いたことがあるのでは?
キリスト誕生物語 ーモトチカ版ー
昔、ナザレの街に敬虔なユダヤ教徒マリアという少女がいて、許嫁ヨセフと結婚する直前、天使が現れ処女なのに妊娠を告げられます。処女なのに!
(サラッと流すには衝撃的ですが、話が進まないので流します。)
ヨセフはマリアと結婚する決意をしますが、身重のマリアが出産するまで触れなかったとか。
その頃、「住民登録」という行政的な事情で、ヨセフはマリアを連れて実家のあるベツレヘムまでやって来たのですが、どうもマリアは臨月だったようです。
現代の車移動でもなかなかの距離です。道中さぞかし大変だったことでしょう。
到着が遅れたのか、宿泊できる場所がいっぱいで家畜小屋しか空いておらず、マリアはそこで出産することになったのでした。
キリスト誕生の知らせを天使たちが羊飼いに現れて知らせたり、また、遠く東の博士達が空に輝く星にメシア誕生の兆しを知り探しに来たり…と馴染みあるクリスマスストーリーは続きますが、舞台はそう!ここベツレヘムです!
イエスが誕生したとされる場所がこの生誕教会の中にあります。
まるで壁ですが、こちらは生誕教会の正面。
謙遜の門とも呼ばれる小さな小さな入り口があります。(まじで入り口これです)
混雑している時は、まずここで詰まる!
中も、世界中から押し寄せてくるキリスト教徒たちが、イエスの生まれた(とされる)場所を一目見よう、ちょっとでも触れよう、そこで祈りたい!と、年中長蛇の列を作っています。
奥に見える行列は教会の中を蛇行して続いています。
今回は奇跡的に空いている時に当たり、待ち時間10分ほどで入れました。ミラクル。
会堂の右側正面奥に地下に降りて行く階段があります。
普段はテーマパークの人気アトラクション並みに待ち時間があり、ファストパスのような謎のシステムさえ存在します。(地元アラブ人ガイドにお金を払うと先に通してくれるらしい。)
地下にはイエスが生まれた場所とされるところがあり、赤ちゃんを連れてきてお宮参り的なことをしたり、記念撮影したり、キスしたり…
聖なる場所で、やたらお尻を観たなぁ…という印象が残りました。
夏 6:30-19:30 / 冬 5:30-17:00
他の会堂もおすすめ
聖カテリーナ教会。
生誕教会は教派ごとにいくつか別の会堂が繋がって建っています。
ヒエロニムス像のある中庭から入れる会堂はとても美しくおすすめ。
また、地下に降りる階段もありちょっとした冒険気分で見て回ることができます。
中庭にある像のヒエロニムスが何者かというと、ヘブライ語聖書を当時の公用語ラテン語に訳した人物。そして、その場所がこの地下!
難解な古代ヘブライ語を翻訳するということがどれだけ大変だったか…彼の誤訳で世界的に大きな事件や勘違いも起こってしまったとかで悪者感漂ってます…ああぁ。
しかし、ここでは敢えて言いましょう。聖書が全世界に広まったのは彼の偉業。
レストラン・お土産
生誕教会の前にあるメンジャー広場の周辺には、レストランやお土産屋さんが集まっています。
スターバックス?や、笑
美味しいと評判のファラフェル屋さん
イベントをしていることもあったり。
もちろんお土産やさんでの交渉もぜひ楽しんでみてください!
私は手織りのラクダの毛のマットを購入。
粘りに粘って70シェケル(2100円程度)にしてもらいました。
高いと思うか、安いと思うかは私次第。
ヨガマットとして大活躍していて、値段交渉の奮闘の思い出と共にお気に入りです♡
一つ、アドバイスするなら、「ちょっと考えます」はダメ。
買うなら買う、買わないなら買わない。
お店に入って”見るだけ”の場合、絶対にお茶は断りましょう!
その他の観光地はまた別の記事で…
しかしベツレヘムは生誕教会以外にもバンクシーのアートなど他にもみどころがあります!ただし遠いので、いくつかセットでタクシー利用をするのが◎。
ベツレヘムへのアクセス
エルサレム旧市街のダマスカスゲート前のアラブバスバス停からベツレヘム行きのバスNo.231に乗車。
注意
・パスポートと、入国証(名刺サイズの青い紙)を忘れずに!帰ってこれません。
・ベツレヘム内のタクシーの客引きはとても粘り強いので、使用する場合はしっかりと交渉し、納得できる金額になるようにしましょう。
・見所は多いので全て効率よく回るにはタクシーは便利。(生誕教会の周りだけなら、徒歩15分ほど)
・西岸地区内はネットが繋がりにくくなる場合もあるので、オフラインのMAPをダウンロードし、ポイントにピンしておくなど、事前準備はしっかり行おう。
・反イスラエルの感情が強い人も多いので、イスラエル国旗や軍のTシャツなど、身に付けるものには気配りを。
※西岸地区に行く時は必ず現地の情報を確認してご自身で判断してください。「注意!西岸地区へ訪問する前に必ずチェック!」
カラカラに乾いた大地、ネゲブ砂漠から生み出されたブランド!
今回紹介するコスメや石鹸は超のつくおすすめです。(CMじゃないよ。笑)
1999年にイタイ・ケイナンによって設立されたブランド「FARAN」の石鹸。
手に取ると自然由来の懐かしく、優しい香りにうっとり!
FARANのコンセプトは水を一滴も、一滴も、一滴も使わず、代わりに植物エキスをベースにしたオーガニックコスメ。
大地と人に優しいコスメにこだわり抜き、一切の妥協をしていないという頑固さ!
水の貴重だったイスラエルの荒野ならではのインスピレーションで、液体系のボディソープもアロエベラ果汁がベース!
厳しい砂漠で生き抜くたくましい自然の恵みから生まれたFARANの保湿力をなめないで!(誰も舐めちゃいない。笑)
花にあげてもいい石鹸
ある日、ミツペラモーンの荒野で開拓していたユダヤ人一家の1人、後にFARANを創設することになる旦那さんは、洗濯機から流れ出る排水を見て、「もったいない!」と花壇へ流しました。
まだイスラエルに海水淡水化の技術も生まれる前で、雨季に降る雨と、遠く北部にあるガリラヤ湖が頼みの綱!という水不足の時代でした。
しかし、その様子を見た奥さんは勿論怒ります。「花が枯れちゃうじゃない!」
そこで旦那さんは思ったわけです。「そんなもの、人にだってよくないじゃないか・・・そうだ!花にやってもいい石鹸を作ろう!」
これがFARANのスタートだったと聞きました。
私は個人的に、イスラエルの開拓時代に美しさを感じるのですが、ただ自分たちの為に国を建て上げるのでなく、よい国、美しい国、祝福となる国を目指す姿勢を端々に感じるのです。
世界に大いに誤解されている節がある・・・気がする・・・このFARAN誕生の物語もその一つ。
(イスラエルの地へ開拓にやっきて来たユダヤ人たちの、砂漠に街を作った人たちの奮闘も感動します!この話はまたいつか・・・)
どこで買えるの?
ネゲブの高台にある街、「ミツペ・ラモーン / Mitzpe Ramon」にお店があります。拠点を変えず、コンセプトも変えず、この土地を愛している、そんなお店です。
ここでは雄大なネゲブ砂漠の景色を楽しめるので、近くを通るときにはぜひ立ち寄りたい!
FARANのあるハンガル地区は、昔の倉庫街を改装して最近おしゃれに生まれ変わっているスポットです。
もう一箇所、ネゲブにある「スデボケル/ Sde Boker」という街のワイナリーでも購入できます。
荒野を開拓した初代首相ベン・グリオンの家が残っていて、彼らがどのような思いでイスラエルを建国し開拓したか、世界が伝えないユダヤ人の愛を知ることができる貴重な場所です。
現代イスラエルの心を学べる場所でもあるので興味があれば是非!
使い心地
乾燥地帯ならではのハーブ類を使っているからか、成分としてだけでなく、その香りもいい~!
オーガニック特有のサラッとした肌なじみ、真夏に使っても快適な使用感です。
子供を愛するイスラエル人ならではのベイビーキットもありますが、もちろんシンプルな石鹸も赤ちゃんに安心!ということで、お肌弱々の友達や、出産祝いのプレゼント用にいつも買い溜め。
現地セールを狙ったり、石鹸の端きれが売られていればそれも逃さず購入しています!
中でも私のお気に入りはリップバーム。(800円弱だった)
無添加なので消費期限があるのですが、香りが良く優しい上、食べたって大丈夫!全身のあらゆるところに使えて重宝しています。
乾燥大国イスラエルでは必須アイテム!ちょっといいお土産としてサイズも手頃でおすすめです!
うーん。FARANの回し者みたいになってしまった。広告料交渉しようかな。笑
ぜひ手に取ってみてください♪
FARAN HP:https://www.faran-cosmetic.com