2020.04.24

砂漠に滝?!エンゲディのオアシス

何千年も続いてきた水源

死海沿岸を走る国道90号線は死海の絶景と、そり立つ大地の迫力がコントラストになっていて自慢の絶景です!

この荒々しい岩肌のどこにも、塩の水以外の「水」を感じることはありません。

しかーし!!

このカラッカラに荒れた岩山のどこかに、命の泉ともいうべき湧き水と滝があるのです!

古代のユダヤの王ダビデが、命を狙われた時に部下と共に逃げ隠れた泉として有名な「エンゲディ」。

聖書にも出てくる何千年もの間、続いてきた水源です。

そしてエンゲディの水は、国内で売られているペットボトルのお水でも有名。

入り口には飲み水としてくめる蛇口があるので、私はいつも空のペットボトルを持って行きます。

ここでは荒野に生きる動物たちに会えるのも魅力。野生なので絶対ではないですが、朝イチで行くと遭遇確率高め!(8:00入場を目指そう!)

アイベックス

ハイラックス(岩だぬき)

今回はそんなエンゲディ国立公園の見どころを、 いくつかコースを参考に紹介してみます!

ハイキングコースは9種類以上

エンゲディのハイキングコースは子供づれの初心者から、プロのハイカーまで楽しめる9種類以上のコースがあります。

登山道にはしっかりとした標識があって、初めてでも安心して楽しめます。

チケットオフィスを出てワジに入ります。(ワジとは砂漠の中にある、降雨時にだけ水が流れる川のこと。←割とイスラエル名物。笑)

一番人気のコース

ダビデの滝/David Waterfall は、ファミリー向けの簡単なコースですが、整備は最低限で自然を保護に重点があるので、荒野はしっかり堪能できます。 お年寄りの団体で渋滞することも。

簡単とはいえ、足元はゴツゴツ不安定な場所も多く、登りも息が上がる時もあるので準備はしっかり。

滝までの行き帰りの道は違うので、往復でも苦はなく楽しめます!

所用時間:1時間以内

隠されたような砂漠のオアシス

エンゲディの泉/En Gedi Springは、ダビデの滝からさらに登って行くコース。

登りがキツくなるので、中級レベルで十分な体力と水が必要です。

イスラエルは非常に乾燥しているため、熱中症にかかる時には一気にきます!喉が乾かないうちから水はこまめに口に含んでください。

険しい道の先に、隠されたような砂漠のオアシスがひっそりと現れると、乾いた心まで癒される気がします。

途中にダビデの滝も立ち寄って、死海を望む眺めも、白く乾燥して太陽を照り返す岩肌も、そこだけ緑が生き返る滝も・・・変化に富んだ景色に感動するはず!

所用時間:3〜4時間

滝のちょうど上にある小さな洞窟

ドゥディム洞窟/Dudim Caveは、ダビデの滝とエンゲディの泉もセットで回るとしっかり目のハイキングになります。

秘密基地を見つけたようなわくわくと、滝から吹き上げる風が涼しくて、ほっとできる場所。

小さな場所だから、早めの時間に行って観光客の団体とぶつからないようにするのをおすすめします。

途中にある銅器時代の神殿は、太古の人の気配を感じれてノスタルジックな気分に・・・。

そして歩いたからこそ古代人の気持ちがわかる。こんなに乾燥した大地と灼熱の太陽の中を歩いて、こんなに冷たく美しい水に出会ったら、神を崇めたくなる!!

所用時間:3〜5時間

天然プール!

アルゴット川/Arugot Stream へは、エントランスでチケット購入後、車で別の入り口へ向かいます。

ハイキングとしてはしっかりめの中級コース。

暑い日に透明な冷たい川を登っていく気持ちよさ! 川をじゃぶじゃぶ歩いて行くので、濡れていい靴が必須です。

小道を進むたびに、いくつかの滝と自然のプールが待っています。

乾燥し切った体で飛び込むプールの気持ちよさは格別!歩いていれば乾くので、大きなタオルはいりません。

一番大きな水場はまるで神様の作ったスパ!

所用時間:2〜4時間 。このコースは入場が14時まで。

荒野の窓

ドライキャニオン/Dry Canyonは、ハイカー上級者向けの険しいコース。

ダビデの滝の上にあるドゥディム洞窟よりさらに上のセクションで、「ウィンドウ・ウォーターフォール(Window Waterfall)」は圧巻!まさに荒野の窓。

経験豊富なハイカーのみが参加できるコースです。

オアシスからユダ砂漠の台地へ

エンゲディ登頂コース/En Gedi Ascentは、頂上まで高さ約600m(海抜は200mくらい)

エン・ゲディのオアシスからユダ砂漠の台地へと登っていく、5つの急な登山道。

①イシャイ山

②エンゲディルックアウト(第二歴代誌20:16に記載されているハツァツォン・タマルではないかと思われる古代の道)

③ブネイ ハ モシャビーム

④エッセネ(古代ローマ時代の道)

⑤ツルヤ

の5つのコースがあります。

いずれも経験豊富なハイカーのみが参加できるコースで、夏場や非常に暑い日のハイキングには適していません。

注意してほしいこと

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イスラエルの乾燥は日本では経験したことのないもの!

喉は乾きませんし、汗も乾いてしまうので、水分を取ることを忘れがち・・・。「頭痛がする」というのが最初の症状で、そうなるともう遅いです。

水は10分おきに口に少量を含みます。一気に飲むと、トイレに行きたくなって困りますよ〜。(もちろん岩陰ですることになります)

意識して水分を取るようにしましょう。塩飴やポカリの粉を持って行くのは賢いです!

エネルギーチャージにイスラエルで何か・・・と思う時は、ナッツやドライフルーツ、特にナツメヤシは古代のハイカー?からの知恵。少量をポケットに忍ばせて!

ゴミは持ち帰るようにしましょう。

持ち物

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・歩きやすい靴(滑りにくく軽い)、できれば濡れてもいいもの。

・水多め(入り口でもくめます)

・帽子、サングラス

・カバンを持つならリュックが◎

・2時間を超える時はトイレットペーパー

・選ぶハイキングコースによっては、水着を着ていく。

・(水の中も歩ける靴←公園内のショップで売ってます。)

その他、ポカリの粉と消毒液、絆創膏があると安心。

営業時間・料金

日~木、土曜 08:00 – 17:00 /金曜 08:00 – 16:00(祝日の前日は15時まで、ヨムキプール前は13時まで)

エントランスは閉館時間の1時間前まで

アルゴット川への最終入場は14時まで

入場料:大人28NIS / 子供14NIS

HP Parks.org.il/reserve-park

エンゲディの宿泊ホテル「Ein Gedi Hotel

滞在日数に余裕のある方はぜひ、エンゲディのオアシスにも足をのばしてみてくださいね!