2021.02.25

コスプレの祭り?!「プリム」

街中が仮装?!最もワクワクする祭り「プリム」ってなんだ?

2月-3月の辺りにやってくるイスラエルの春「アダルの月」は、その月に入っただけで喜びが増す!

一年で一番幸せな月!と言われるほどのお祭りです。

アーモンドの花が咲き始めるころ、通りの布屋さんに活気が出てくると「今年はなんの仮装をしよう?!」とワクワク。

聖書が起源の古い祭りですが、今ではハロウィンやコミケ、アニコンのような雰囲気もあってイベントも多く、外国人でも楽しむことができます。

何より、おじいちゃん、おばあちゃん、政治家や宗教家、ホームレス、老いも若きも街中が仮装しているってすごい!

日本では若者の文化であるコスプレですが、イスラエルはさながら国を挙げての「欽ちゃんの仮装大賞」状態。笑

思い思いに楽しめるので気張らずに参加できるのも嬉しい。(ディズニーの耳だけだっていい。)

プリムでは、”訳が分からなくなるまで酔いつぶれる”というしきたりもあるらしく。笑

祭りの二日目の朝は誰も起きてきません。笑

プリムイベントの開催時間の朝10時。

時間ぴったりに現地へ行ったら会場はまだオープンしておらず、「プリムだよ?まだ朝じゃない」と言われました。(えー。)

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とにかく飲んで歌って踊る!がプリムのようです。

あなたもとっておきのコスプレで、街に繰り出してみては?

私は毎年浴衣で参加しています。(←仮装ではない)

コスプレしてればみんな友達!と言わんばかりに大歓迎してくれますし、近年の日本の漫画・アニメブームも乗っかって、日本人にもなかなか楽しい祭りとなっています。

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プリムのお菓子「ハマンタッシェン」

photo by:ハマンタッシェンの作り方https://images.app.goo.gl/NE1hc328Q4cBkBxY6

プリムの伝統菓子、三角のクッキー「ハマンタッシェン」は、ハマンの耳と呼ばれて親しまれています。

「じゃあ、真ん中に入っているポピーシードやチョコレートは耳〇そなの?」と、聞いたら爆笑されました。

いや…耳食べるっっっ?!笑

(※ユダヤ人を絶滅させようとした「ハマン」と名前がかぶっているのは、後に訛ったからだそうで、もともとは耳のつもりではなかったらしいです。笑)

食べ応えは抜群で、ユダヤのお母さんの手作りは非常に美味しかったです。

イスラエルのガツンと強いカプチーノと合うんだよなぁ。

開催場所

2日間あるプリムの祭りはエルサレムなら、「ナハラオート」で街を貸し切っての大騒ぎをしていたり、バーやカフェでのオープンパーティーがあります♪

そして最近では、セントラルバスステーションの近くの「ビニヤニ ハウマ」でアニコンもやっていて、日本語が通じる学生も多く盛り上がっています。

photo by:http://www.judaicabennysart.com/grogger/

シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)では最初の晩に仮装して集まり、エステル記の朗読を聞きます。

そして、宿敵「ハマン」の名前が読まれる度、大人も子供も音の鳴るオモチャを搔き鳴らし、大ブーイングをして妨害!!

これがなかなか面白く、笑ってしまいます。

民族滅亡の危機を覚える時に、こんなに笑って過ごすなんてなんだか素敵。

なんのお祭り?

どのお祭りであれ、ユダヤ人に何のお祭りですか?と聞くと、決まって返ってくるのが、

「ユダヤの祭りは全部単純さ。誰かが我々を滅ぼそうとした。しかし成功しなかった。我々は生きている!さぁ飲もう!!ははははは」(真面目に聞いたのに。)

影のない豪快な笑い声と共に、ユダヤ人らしいお決まりのジョークです。

しかし真実をついてる。それくらい迫害を受けてきた民族なんです。

でも、それすら笑い飛ばして生きている喜びを楽しむ。

恨みや怒りではなく、喜びを継承する。イスラエルの魅力の一つだと思います。

プリムの物語

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photo by:https://www.jewishboston.com/five-purim-films-you-didnt-know-existed/

「エステ」の語源がこの祭りに関係していると聞いたら驚くでしょうか?

プリムの美しき主人公、ユダヤ人にしてペルシャの女王となった「エステル」からきているんです。

ユダヤ人の悲劇「バビロン捕囚」を、歴史の授業で聞いたことがあるような気がするでしょう?…しない?笑

これはその頃、2500年ほど前のお話です。

当時のペルシャの王、アハシュエロス王の妃選びに招集された、国中の美しい女性たちの中から「エステル」は選ばれました。

(捕囚されたのって一般市民ではなく、王族や貴族など階級の高い人たちだったようです。)

国中から集められて選ばれるなんて、美しさどんだけ〜。

アハシュエロス王はエステルを愛します。

ところが、当時の総理大臣「ハマン」はあるユダヤ人が憎くてたまらず、民族ごと滅ぼしてやろうと密かに暗躍しユダヤ人虐殺計画を立て、王からその権限もまんまともらいます。

そしてついに、ユダヤ人抹殺の日がクジで決まりました。

ユダヤ暦、アダル月の13日。

ハマンが憎んだユダヤ人のモルデハイは、実はエステルの叔父。

ユダヤ人であることを伏せて妃となっていたエステルに、モルデハイは「あなたがここに来たのは、もしかするとこの時のためであるかもしれない。」

と王への進言を託します。

しかし、王の呼び出しなく王の庭へ入ると、男女問わず即打ち首。

しかもユダヤ人抹殺の日が定められた後、エステルがユダヤ人であることを明かすと言うことは、命がけのことでした。

一歩間違えば自分は死ぬ。そして同胞も皆死んでしまう…

しかし、エステルは断食の祈りを捧げ、同胞のために立ち上がったのです。

なんて勇気ある美しい女性!

この話が記されている「エステル記」は面白い上に、聖書の中でも短いからぜひ読んでみてください。

長くなるので色々端折りますが、その後ハマンは自分の作った処刑台で死ぬこととなり、アダル月の13日のユダヤ人暗殺計画は一変。

「ユダヤ人を殺そうとしたものは殺して良い。」とおふれが出た為、多くのペルシャ人が恐れ、ユダヤ人になりすましました。

この、「なりすました…」の部分が仮装と繋がっているとかいないとか。笑

この時、クジ(プル)で決まったユダヤ人抹殺の日が、一発大逆転の喜びの日、命の日に変わったことを神に感謝し喜びまくる。それがプリムのお祭りです。

お祭りの日はいつ?

ユダヤ暦で祝われるので、毎年2・3月のどこか…と日がズレますが、アダルの月の14・15日に祝われます。

プリムには思いっきり仮装して楽しみましょう♪

エルサレムがディズニーランドみたいになるので、仮装していない方が恥ずかしくなってきます。笑

ただし、エルサレムはまだ寒いので気をつけて!