2021.05.19

徹夜で勉強?乳製品の祭り?3大祭り「シャブオット」

ガザを支配しているテロ集団「ハマス」によるロケット攻撃を度々受けているイスラエルですが、シャブオットの祭り(5月〜6月)の数日間に何千発ものロケット弾が飛来し、エルサレムやテルアビブにまで攻撃があるという緊急事態の最中、あるイスラエル人がこんな投稿をしていました。

photo by:https://www.afpbb.com/articles/-/3346472

”イスラエルの全てのお祭りは、この短い文章に要約できる。すなわち、

『誰かが我々を滅ぼそうとした。しかしイスラエルの神は奇跡を起こして我々を救った。我々は生きている!』

ただし、シャブオットだけは違うので、今ハマスが協力してくれているところだ。”

ロケットが飛んでくる時にもユダヤジョークが炸裂する国。

「街にサイレンが鳴って、シェルターに駆け込む」なんて日本に住む私たちには一大事ですが、イスラエルは何だか雰囲気が違います。今年のSNSの投稿はロケットのニュースと豪勢なチーズケーキの写真が乱立するカオスぶり。笑

さて、シャブオットって何?

住んでいた私にも一番ピンと来ない祭りの一つで、「チーズケーキを食べる日」と、なんだかぼんやりしていました。

今も分かっているとは思いませんが、今後も勉強しながらアップデートしたいと思います。

いくつかシャブオットのイメージを並べてみると、

・「7週の祭り」とか「五巡節」ともいう

・三大祭りの一つ

・乳製品を食べる祭り(チーズケーキ万歳)

・ルツ記を読む(何それ。)

・徹夜で聖書の勉強をする祭り(突然の嫌な予感)

・イスラエルの核「トーラー(神の教え)」をシナイ山で授与された日らしい

・小麦の収穫祭

・女の子たちが花冠つけていて可愛い(皆んなじゃない)

7週の祭りとか五巡節ともいう

それは日本語ですか?という感じですが、エジプトの地から救われた「過ぎ越しの祭り」(ペサハ)から数えて7週目(50日目)に祝うための異名ですね。(数え方がちょっとややこしいのでだいたいで・・・)

他にもギリシャ語の「50」にちなんだ「ペンテコステ」や、ヘブライ語では「ハグ ビクリーム」とか「ハカツィールの祭」などとも呼ぶらしいです。

名前ありすぎるせいでぼやけるから統一してほしい。笑

過越しの祭り(ペサハ)と仮庵の祭り(スコット)と共に三大祭りの一つ

それはもう盛大に祝うんだと思っていたんですが、住んでみた私の印象では「乳製品を家で食べまくる日」とゆう印象のみ。

ん?何の日なんだ?と3年くらい疑問でした。

チーズは大好きなのでイスラエルのチーズ!チーズ!チーズ!には大興奮で、あまり深く考えていなかっただけかも・・・(イスラエルのチーズ美味しいですよ!)

徹夜で聖書の勉強をする祭り

そう。たっぷりのチーズとワインをいただいて、ぐっすり眠りこけている深夜にこそ、祭りが行われていたのです。

気がつかなかった!!!←(食いしん坊)

ユダヤ教ではトーラーの巻物(聖書)を神がユダヤ人に与えた日だとされるので、各シナゴーグで徹夜の聖書勉強会が行われており、皆シナゴーグのハシゴをして、色々なラビの話を聞いたり議論をしたり、西壁で学んだりしているんです。

誰でも参加可能だそうなので、男性はキッパを被って、女性は露出を避けてシナゴーグへ行ってみては?

イスラエルの「勉強」は日本と違うので新しいイスラエルの一面に驚くかも。

小麦の収穫祭

シャブオットはイスラエルの畑が黄金に色づく季節でもあります。

北部の畑は圧巻です。シャブオットには天地を創り季節ごとに雨を降らせるイスラエルの神に感謝を込めて、初ものを捧げる収穫祭の一面もあります。

聖書の中にある美しいラブストーリー「ルツ記」はこの収穫の季節の物語です。

ルツと言う外国人女性が、イスラエルの麦畑で落穂拾いをしているときに、ユダヤ人ボアズと出会い結ばれます。悲劇で始まる物語ですが、深い悲しみと困窮の中、外国人のルツがトーラーに忠実で、なんとダビデ王の祖母にまでなるという祝福のストーリー。シャブオットにはこんなルツの生涯から学ぶのだとか。

言わばユダヤ人が外国人から聖書の生き方を学んでいると言えます。面白い・・・

最後に・・・

チーズケーキを焼く匂いが街に満ちるシャブオット。

大好きなチーズとワインを頬張りながら、何で現代では「乳製品の祭り」になっているの?と聞いてみたら、いろいろな答えが返って来たのですが、中でも気に入ったのが

「トーラーを神様に貰った当日、食事をしながら祝いたいのだけれど、肉に関する食物規定があり過ぎてめんどくさい。とりあえず今日は乳製品で祝おう。」というもの。笑

とんちの効いた返しで、ますますユダヤジョークが好きになるのでした。