人里離れたネゲブ砂漠の小さな街で、観光客はほとんどいません。
しかし、聖書の古い時代からの古都で歴史は古く、アブハムの時代の遺跡もあります。
旧市街には、1906年に建設された最初のモスクや、第一次世界大戦中に建設されたトルコ鉄道の駅、オスマン・トルコ支配下の建物や通りなど多く残っていて、それもまた不思議な雰囲気。
熱く乾いた風が吹き抜けると、荒野の果ての街にいるという感覚に…
旧トルコの街「ベエル・シェバ」は、オスマン帝国がこの地を支配していた時に建設した唯一の町で、初代総督の家など、現在はネゲブ美術館があり、地元の芸術家の作品を見ることができます。
HP:http://negev-museum.org.il/?lang=en
美術館の向かいにある美しいイスラムのモスク「ハ・ジャーマ」には、イスラム文化の小さな展示もあるので合わせて行きたい!
ベエルシェバには木曜日に♪ベドウィン市場
木曜日ならお目当ては「ベドウィン市場」。
1905年から欠かさず毎週木曜日に開催されている市場です。
近隣の村のベドウィンたちが銅製品、ガラス製品、宝石、絨毯などの織物やフードなど、活気に満ちたカラフルな市場は見るだけでも楽しいです。
近代的な露店の他にも、本物のベドウィン製品を販売していています。
少し離れますが、郊外の「ラハブの森」にはベドウィンの文化や伝統を知ることのできる「ジョー・アロン・センター/Joe Alon Center」もあります。
ここではラクダに乗ったり、べドウィンの食事も体験できるとか!
世界遺産の遺跡「テル・ベエル・シェバ」
遺跡のある「テル・ベエル・シェバ/Tel Beer Sheva」は、街の中心から東へ約5kmのところにあります。
ここにある遺跡は聖書に登場する古代都市の残り。
ユネスコの世界遺産に指定されていて、イスラエルの王国時代の城壁都市の跡やローマ時代の遺物があり、現代の街にまで集落が広がっています。
郊外には「イスラエル空軍博物館/ Israel Air Force Museum」 があるので、航空に興味のある方は訪れる価値ありです!
HP:https://www.iaf.org.il/46-en/IAF.aspx
最後に
ネゲブ地方への旅は突然何もない荒野の旅になるので、途中でちょっと休憩するポイントとしても知っておくと吉。
大きなスーパーもあるので、食料の買い出しでもよく寄ります。
近年カフェも増えているのでランチにも良さそう!
冒頭で人里離れた小さな街…と言いましたが、観光地としての活性化が進んでいて、あちこちで新しい取り組みが始まっているそう!
特に、ネゲブのベン・グリオン大学の設立と発展はこの街に文化的な復活をもたらしました。
レストラン、バー、ナイトクラブなどが街のあちこちで生まれ、活気に満ちた学生たちが増えています。