アラブの街に響く教会の鐘
ここベツレヘムの「生誕教会/Nativity Church」は、イエスキリストが生まれた場所として有名。
まさにクリスマスの現場です!
日本人の皆さんもクリスマスストーリーは一度くらい聞いたことがあるのでは?
キリスト誕生物語 ーモトチカ版ー
昔、ナザレの街に敬虔なユダヤ教徒マリアという少女がいて、許嫁ヨセフと結婚する直前、天使が現れ処女なのに妊娠を告げられます。処女なのに!
(サラッと流すには衝撃的ですが、話が進まないので流します。)
ヨセフはマリアと結婚する決意をしますが、身重のマリアが出産するまで触れなかったとか。
その頃、「住民登録」という行政的な事情で、ヨセフはマリアを連れて実家のあるベツレヘムまでやって来たのですが、どうもマリアは臨月だったようです。
現代の車移動でもなかなかの距離です。道中さぞかし大変だったことでしょう。
到着が遅れたのか、宿泊できる場所がいっぱいで家畜小屋しか空いておらず、マリアはそこで出産することになったのでした。
キリスト誕生の知らせを天使たちが羊飼いに現れて知らせたり、また、遠く東の博士達が空に輝く星にメシア誕生の兆しを知り探しに来たり…と馴染みあるクリスマスストーリーは続きますが、舞台はそう!ここベツレヘムです!
イエスが誕生したとされる場所がこの生誕教会の中にあります。
まるで壁ですが、こちらは生誕教会の正面。
謙遜の門とも呼ばれる小さな小さな入り口があります。(まじで入り口これです)
混雑している時は、まずここで詰まる!
中も、世界中から押し寄せてくるキリスト教徒たちが、イエスの生まれた(とされる)場所を一目見よう、ちょっとでも触れよう、そこで祈りたい!と、年中長蛇の列を作っています。
奥に見える行列は教会の中を蛇行して続いています。
今回は奇跡的に空いている時に当たり、待ち時間10分ほどで入れました。ミラクル。
会堂の右側正面奥に地下に降りて行く階段があります。
普段はテーマパークの人気アトラクション並みに待ち時間があり、ファストパスのような謎のシステムさえ存在します。(地元アラブ人ガイドにお金を払うと先に通してくれるらしい。)
地下にはイエスが生まれた場所とされるところがあり、赤ちゃんを連れてきてお宮参り的なことをしたり、記念撮影したり、キスしたり…
聖なる場所で、やたらお尻を観たなぁ…という印象が残りました。
夏 6:30-19:30 / 冬 5:30-17:00
他の会堂もおすすめ
聖カテリーナ教会。
生誕教会は教派ごとにいくつか別の会堂が繋がって建っています。
ヒエロニムス像のある中庭から入れる会堂はとても美しくおすすめ。
また、地下に降りる階段もありちょっとした冒険気分で見て回ることができます。
中庭にある像のヒエロニムスが何者かというと、ヘブライ語聖書を当時の公用語ラテン語に訳した人物。そして、その場所がこの地下!
難解な古代ヘブライ語を翻訳するということがどれだけ大変だったか…彼の誤訳で世界的に大きな事件や勘違いも起こってしまったとかで悪者感漂ってます…ああぁ。
しかし、ここでは敢えて言いましょう。聖書が全世界に広まったのは彼の偉業。
レストラン・お土産
生誕教会の前にあるメンジャー広場の周辺には、レストランやお土産屋さんが集まっています。
スターバックス?や、笑
美味しいと評判のファラフェル屋さん
イベントをしていることもあったり。
もちろんお土産やさんでの交渉もぜひ楽しんでみてください!
私は手織りのラクダの毛のマットを購入。
粘りに粘って70シェケル(2100円程度)にしてもらいました。
高いと思うか、安いと思うかは私次第。
ヨガマットとして大活躍していて、値段交渉の奮闘の思い出と共にお気に入りです♡
一つ、アドバイスするなら、「ちょっと考えます」はダメ。
買うなら買う、買わないなら買わない。
お店に入って”見るだけ”の場合、絶対にお茶は断りましょう!
その他の観光地はまた別の記事で…
しかしベツレヘムは生誕教会以外にもバンクシーのアートなど他にもみどころがあります!ただし遠いので、いくつかセットでタクシー利用をするのが◎。
ベツレヘムへのアクセス
エルサレム旧市街のダマスカスゲート前のアラブバスバス停からベツレヘム行きのバスNo.231に乗車。
注意
・パスポートと、入国証(名刺サイズの青い紙)を忘れずに!帰ってこれません。
・ベツレヘム内のタクシーの客引きはとても粘り強いので、使用する場合はしっかりと交渉し、納得できる金額になるようにしましょう。
・見所は多いので全て効率よく回るにはタクシーは便利。(生誕教会の周りだけなら、徒歩15分ほど)
・西岸地区内はネットが繋がりにくくなる場合もあるので、オフラインのMAPをダウンロードし、ポイントにピンしておくなど、事前準備はしっかり行おう。
・反イスラエルの感情が強い人も多いので、イスラエル国旗や軍のTシャツなど、身に付けるものには気配りを。
※西岸地区に行く時は必ず現地の情報を確認してご自身で判断してください。「注意!西岸地区へ訪問する前に必ずチェック!」