2020.04.13

鳥のパーキングエリア「フラ湖」

毎年、約400種、5億羽以上の鳥がフーラ渓谷を経由して大陸を行き来する中継地点。

鳥のパーキングエリアという感じ。

12月頃からやってくる渡り鳥の大群を見ながらポカポカハイキングに出かけよう!

鳥は超朝型。早起きして出かけるのがミソ。

美しい鳴声の響く湿地帯、静かに広がる田園風景は寒い季節にも暖かく爽快です。

アガモンとフーラ自然保護区の2箇所が有名で、フラバレーに生息する鳥について説明するガイド付きツアーに行くこともできます。

歩いて周る野鳥の森と湿地帯

フラ自然保護区/Hula Nature Reserve は、湿地の上も遊歩道が敷かれていて、湖の半ばまで歩いて行けます。

水鳥の観察スポットとしては特等席!

水辺の生き物もいるので運がよければ野生のビーバーや水牛にも会えるかも!

野鳥の解説映画は日本語がないけど、見れば何となく分かるのでおすすめ。上映時間が決まっているので、入場の際、チケット売り場で聞いてみよう。

入場時間・料金

料金:大人35NIS 子供21NIS

(夏)日ー木 、土: 8:00 – 17:00/金・祝日の前日: 8:00 – 16:00

(冬)全日 8:00 – 16:00/祝日の前日は13:00まで

HPHula Nature Reserve

バードウォッチングのスポット

アガモン フラは周囲8.5kmの湖の周りをぐるっと一周できます。特に鶴がやってくる季節は圧巻!

周辺の農家が畑を荒らされないようにと、トウモロコシで餌付けしています。

徒歩でハイキングもいいのですが距離があるので、自転車か、ゴルフカートを借りるのが無難です。(有料)

エンジン音のするもなが一切ない保護区は静かで気持ちのいい自然が広がっています。

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鶴の餌やり現場まで行けるサファリワゴンも人気。

歴史

実はイスラエルが開拓を始めた70年ほど前まで、イスラエル人が愛してやまないこの風景はありませんでした。

フラ渓谷に広がる湿地帯ではマラリアがひどく、誰も近ずくことができなかったのです。

この地に人が住めるようにしようとした、初期開拓者たちの多くがマラリアで亡くなりました。

最後の手段で一度は埋め立てたものの、生態系に著しいダメージがあることがわかると、即方向転換。

湿地を取り戻すため、1950年代になってイスラエルが取り組んだ”排水プロジェクト”。

これによってようやく復活したのが、今のフーラ湖です。

広がる農地と清々しい空を渡っていく何千、何万もの鳥たちの優雅な景色はこうして紆余曲折しながらも守られたのです。

営業時間・料金

入場時間  9:00-17:00 / 入場無料

HPAgamon Hula

最後に・・・

イスラエルの開拓の歴史において「占領」「略奪」という文字が多く並び、語られます。

ですが、私が見た開拓史においてはイスラエルという国の、土地と命に対する姿勢には学ぶべきことが多いと思わされます。

過去の遺跡や自然を守り、次の世代へ繋げる姿勢に感動しました。