今も世界中から経済支援を受けている、ヨルダン西岸地区にどんなイメージを持つでしょうか?
パレスチナ難民の問題は日本でも報道されています。
この地にあるのは、貧困?飢餓?暴動?紛争?
私は西岸地区への旅がとても好きです。
そしてそこに住むアラブ人たちに会えるのが楽しみ!
カタコトのアラビア語で話しかけると大喜びしてくれます。笑
人々には活気があり、笑顔があり、笑いがあり、なんともたくましく、生き生きと輝いている人たちが多いです。
政治的には難しく、「お先真っ暗」なんて書く人もいますが、市民レベルでは意見は様々…
ラマッラの住人からは「イスラエル人もこっそりウチの店に来るよ」なんて話も聞きます。
私も、道に迷ってしまいアラビア語も英語でもうまく話せず困っていると、ヘブライ語で話しかけてくれたり!あの時は驚きました。
経済と交通の中心
ラマッラはパレスチナ自治政府の経済と政治の中心であり、交通の中心でもあります。
初めてきた時はかなり都会だな!という印象。
他の西岸地区の街へ行くのにもラマッラを経由して行くことができます。(ベツレヘムは別)
街の中心にあるアル・マナラ広場(Al-Manara Square)周辺には劇場や映画館、バーやカフェ、ナイトクラブや高級レストランなどがひしめく繁華街です。
ラマッラのオススメな過ごし方
イスラエルで生活していて、しかも食い意地の張っている私の場合、スパイスやオリーブオイル、野菜やフルーツを買うことが多いです。
イスラエルよりも物価が安いので、物欲スイッチがオン!
お土産用のザータール(中東のスパイス)やデーツにナッツ、天然のオリーブ石鹸などなど。(無添加ものがほとんどなので、日本に帰ってからの保存には気をつけてください。)
私の友人は手当たり次第ブティックに入って洋服や靴、バックを爆買いしていました。
とにかく安い!安い!!と大騒ぎ。笑
こちらも物欲スイッチが壊れてました。持って帰れるのか?と言う量。笑
西岸で働いている友人はとにかく食べ歩きが趣味。
アラブ人に胃袋を掴まれてしまった様子。
確かに味付けが抜群!お気に入りに出会えたらハマります。
ある友人は朝食べたのに、もう一度食べたいと、その日のうちにお代わりに戻ってました。笑
一部グルメ店を紹介♪
「Rukab’s Ice Cream Parlor」は手作りのドンドルマと呼ばれるアイスクリームのお店。
チーズのように伸びまくる不思議なアイスで、天然物のマスティック(木から取れる樹液)を使った混ぜ物なしの味は、日本では経験できないモノだと思います。
「Ziryab」は、お店の雰囲気がまさにアラブで入るだけでもテンション上がります!
歩き回って疲れたら、ちょっと休憩でお茶しに寄ってみて!アラファトスクエアの近くです。
「AKER SWEETS」はラマッラでクナーフェを食べるならここと教えてもらったお店。
(でも私はやっぱりクナーフェはナブルスだなぁ・・・・)
「Bahri Seafood Restaurant」は食事をするなら、めちゃくちゃ美味しいと評判のシーフードのお店。
量が多いので注文の際は注意です。
「Al Riad」は、ラマッラの隠れ家的カフェ。
ちょっとお高めですが、雰囲気が抜群!
ビール好きはお見逃しなく!100%クリスチャンの「タイベ村」
ラマッラからほど近いタイベ村/Taibeh。
パレスチナ唯一のクラフトビールを作る村として愛されているタイベビールの生産地で、日本人にもファンが多いです。
毎年9月頃オクトーバーフェストも開催され、友人達から羨ましいお土産話を聴いてます。
添加物や保存料は全くの無し!本物の手作りビールです。
ババリア産のホップとベルギー産の麦芽、最高級の素材を贅沢に使用し、 サマリア山脈を源泉とするサミアの湧き水で醸したアロマ豊かな上面発酵ビール。
日本人の好むスッキリ感とキリッとした強めの爽やかさで、世界では「絶品すぎるビール」と評価されています。
ここタイベは、アラブ系クリスチャン達の村なので飲酒もポークも大丈夫。
イスラエルで、しかも西岸地区でソーセージをツマミにこんな美味しいビールが飲めるとは!
ラマッラへの行き方と注意点
エルサレムからはダマスカス門の近くのアラブバスに乗って2・3時間ほどで、ラマッラのセントラルバスステーションに到着。
バスは300円ほどで一番早いです。
時々、チェックポイントで乗り換えをしない時いけない時もあります。(アラブのバスのルールはその時による印象)
パスポートと入国証(名刺サイズの青いペラ紙)は必ず持参。
エリコからも直通バスがあるので、西岸地区巡りで1日過ごすのもあり!
ラマッラ市内はタクシーも安いので利用してみても良いかも。目安として、3キロ程度で20シェケル(約600円)ほど。
イスラエルへ入る為のチェックポイントでは毎日渋滞が起こるので、帰りの時間は余裕あるスケジュールにして、夜の約束などは別日にしていたほうがいいです。
西岸地区に行く時は必ず現地の情報を確認してご自身で判断してください。「注意!西岸地区へ訪問する前に必ずチェック!」